バセドウ病

バセドウ病は、甲状腺が過剰にホルモンを産生する自己免疫疾患です。
自己免疫疾患とは、敵を攻撃するはずの免疫が自分を攻撃してしまう病気です。
甲状腺機能亢進症の一種です。

原因は?

自己免疫異常が原因です。
ストレスや遺伝的要因も関与するといわれています。

症状は?

動悸、発汗、体重減少、手の震え、眼球突出が見られます。

検査方法は?

血液検査(甲状腺ホルモン検査、抗体検査)、甲状腺エコー検査が行われます。

注意点は?

早期の診断と治療が重要です。
ただし、症状が軽度だと病院を受診することがなく、診断が遅れてしまうこともあります。

治療法は?

まずは薬物療法(抗甲状腺薬)を行います。
効果がない場合には放射性ヨード治療、手術が行われます。
甲状腺の機能には波があるため、薬が効きすぎていないか、足りなくなっていないのか定期的な観察が必要です。

橋本病

橋本病は、甲状腺が自己免疫によって破壊される疾患です。
自己免疫疾患とは、敵を攻撃するはずの免疫が自分を攻撃してしまう病気です。
甲状腺機能低下症の一種です。

原因は?

自己免疫異常が原因です。
遺伝的要因も関与します。

症状は?

倦怠感、体重増加、寒がり、乾燥肌、便秘、うつ症状が見られます。

検査方法は?

血液検査(甲状腺ホルモン検査、抗体検査)、甲状腺エコー検査が行われます。

注意点は?

早期の診断と治療が重要です。
ただし、症状が軽度だと病院を受診することがなく、診断が遅れてしまうこともあります。

治療法は?

甲状腺ホルモン補充療法が行われます。
甲状腺の機能には波があるため、薬が効きすぎていないか、足りなくなっていないのか定期的な観察が必要です。

甲状腺腫瘍

甲状腺腫瘍は、甲状腺に発生する腫瘍です。
良性と悪性があります。

原因は?

遺伝的要因、放射線被曝がリスク要因です。

症状は?

多くの場合、無症状です。
腫瘤が大きくなると、飲み込みづらさや呼吸困難が見られます。

検査方法は?

甲状腺エコー検査、細胞診、CT検査、MRIが行われます。

注意点は?

エコー検査が重要です。
甲状腺エコー検査により腫瘍をみつけた場合には、大きさに応じて細胞をとる検査を行い、良性か悪性かを診断します。

治療法は?

良性の場合は経過観察、悪性の場合は外科的切除が行われます。
場合によっては放射性ヨード治療や放射線療法も行われます。

甲状腺炎

甲状腺炎は、甲状腺の炎症を特徴とする疾患です。
急性、亜急性、慢性があります。

原因は?

感染症、自己免疫異常が主な原因です。

症状は?

急性の場合は発熱、痛み、腫れが見られます。
亜急性や慢性の場合は、甲状腺機能の異常が現れます。

検査方法は?

血液検査(甲状腺ホルモン検査、抗体検査)、甲状腺エコー検査が行われます。

注意点は?

症状が現れた場合は早期に医師の診察を受けることが必要です。

治療法は?

急性の場合は抗生物質、鎮痛剤が用いられます。
亜急性や慢性の場合はステロイド、甲状腺ホルモン補充療法が行われます。
甲状腺の機能には波があるため、薬が効きすぎていないか、足りなくなっていないのか定期的な観察が必要です。

原発性アルドステロン症

原発性アルドステロン症は、アルドステロンの過剰分泌によって引き起こされる疾患です。
高血圧、低カリウム血症が特徴です。

原因は?

副腎皮質の過形成、腺腫が主な原因です。

症状は?

高血圧、低カリウム血症、筋力低下、倦怠感が見られます。

検査方法は?

血液検査(アルドステロン、レニン活性)、腹部CTスキャン、アドレナリン抑制試験が行われます。

注意点は?

高血圧の方の一部には、この原発性アルドステロン症が原因の場合があります。
高血圧の治療前に検査をしなければ見逃されてしまうことが多いのが問題です。
当院では高血圧の治療前に、必ずこの病気ではないのかどうかを検査をします。

治療法は?

薬物療法(アルドステロン受容体拮抗薬)、副腎摘出術が行われます。

副甲状腺機能亢進症

副甲状腺機能亢進症は、副甲状腺ホルモンの過剰分泌により、血中カルシウム濃度が上昇する状態です。

原因は?

主な原因には、副甲状腺腺腫(良性の腫瘍)、副甲状腺過形成、副甲状腺癌などがあります。

症状は?

高カルシウム血症により、骨の痛み、腎結石、頻尿、筋力低下、倦怠感、うつ症状、消化不良、便秘などの症状が現れます。

検査方法は?

血液検査で副甲状腺ホルモン(PTH)、カルシウム、リンの濃度を測定します。
また、尿検査、骨密度検査、画像診断(超音波、CTスキャン、MRI)も行われることがあります。

注意点は?

症状が軽度の場合でも、骨密度の低下や腎結石のリスクがあるため、定期的なフォローアップが必要です。

治療法は?

高カルシウム血症の内科的治療をします。
場合によっては手術による副甲状腺の摘出が必要です。

副甲状腺機能低下症

副甲状腺機能低下症は、副甲状腺ホルモンの分泌が不足する状態で、血中カルシウム濃度が低下します。

原因は?

主な原因には、手術や放射線治療による副甲状腺の損傷、自己免疫疾患、遺伝性疾患などがあります。

症状は?

低カルシウム血症により、筋肉のけいれん、しびれ、テタニー(筋肉の強直性けいれん)、うつ症状、不安、乾燥した肌、脆い爪、脱毛などの症状が現れます。

検査方法は?

血液検査で副甲状腺ホルモン(PTH)、カルシウム、リン、マグネシウムの濃度を測定します。
また、尿検査も行われることがあります。

注意点は?

症状が急速に進行することがあるため、早期の診断と治療が重要です。
また、低カルシウム血症が重症化すると、命に関わることがあります。

治療法は?

多くの方はビタミンDの補充により改善することが多いです。

クッシング症候群

クッシング症候群は、副腎皮質ホルモンの過剰分泌によって引き起こされる疾患です。

原因は?

副腎腺腫、下垂体腺腫、副腎皮質の過形成が主な原因です。

症状は?

肥満、満月様顔貌(顔が丸くなる)、皮膚の薄さ、筋力低下、高血圧が見られます。

検査方法は?

血液検査(コルチゾール、ACTH)、尿検査、腹部CT検査、MRIが行われます。

注意点は?

ホルモンのバランスを整えることが重要です。
内分泌の病気全般に言えますが、診断をするまでが難しいです。

治療法は?

手術、放射線療法、薬物療法が行われます。

アジソン病/副腎不全

副腎不全は、副腎が十分なホルモンを産生しない状態です。
アジソン病とも呼ばれます。

原因は?

自己免疫疾患、副腎の感染症、出血、がんの転移が主な原因です。

症状は?

吐き気や下痢などの消化器症状、倦怠感、体重減少、低血圧、低ナトリウム血症、高カリウム血症が見られます。

検査方法は?

血液検査や尿検査、CT検査、MRI、血液検査(コルチゾール、ACTH)、ACTH刺激試験が行われます。

注意点は?

ホルモンの補充が重要です。

治療法は?

ホルモン補充療法(コルチゾール)が行われます。

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