大腸カメラ
(下部消化管内視鏡検査)
対象となる病気の特徴
大腸カメラは大腸や直腸を直接観察する内視鏡検査で、ポリープや大腸がん、虚血性腸炎、憩室症、潰瘍性大腸炎、クローン病などの診断に用いられます。
特に大腸がんの早期発見に有効であり、ポリープが見つかった場合には、同時に切除することが可能です。
検査方法
肛門から内視鏡を挿入し、大腸全体を観察します。
直腸~S状結腸~下行結腸~横行結腸~上行結腸~盲腸という順番で内視鏡が入っていき、観察は逆の順番で見ていきます。
検査中に異常な組織が見つかった場合には、生検を行うことがあります。
また、大腸ポリープなどが発見されれば、内視鏡で切除することも可能です。
検査前の準備
検査前日から指定された食事制限を行い、前日や当日に下剤を服用して腸内を空にします。
腸内がしっかりときれいでないと、検査の精度が下がるため、正しい準備が重要です。
注意点
検査後には一時的に腹部の不快感や軽いガスが溜まることがありますが、通常は数時間で解消されます。
鎮静剤を使用した場合は、検査当日の乗り物(車、バイク、自転車など)の運転は禁止です。
リスクと合併症
大腸カメラも比較的安全な検査ですが、稀に消化管の損傷や出血などが発生することがあります。
ポリープ切除を行った場合は、一週間程度の安静と禁酒が必要になることがあります。
来院後に合併症のリスクについて詳しく説明します。
便潜血検査と大腸カメラについて
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便潜血検査で1日だけ陽性だったのですが、大腸カメラは絶対受けなきゃダメですか?
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結論から言うと、大腸カメラを受けることを強く推奨します。
便潜血検査自体が感度(大腸がんのある人が便潜血検査陽性となる割合)が低く、1日だけの便潜血陽性では大腸がんをしっかりと判断することが出来ません。
つまり、「1日だけの便ではがんがあるのにないと判断される可能性」が高いということなのです。
多くの便潜血検査では2日法(2日連続で便を提出する)をすることによって、感度を上げるようになっています。
その為、1日だけの便潜血陽性でも大腸がないか確認するために大腸カメラを受けなければいけないのです。
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便潜血検査で陰性だったので大腸がんはないってことですよね?
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便潜血検査は実は精度があまり高くないために、偽陰性率(大腸がんがあるのにないと判断されてしまう確率)が16%程度あります。
大腸がんがあるのにないと判断されることによって、検査の機会を失ってしまい、大腸がんが進行してしまう方がいます。
そうならない為にも定期的に大腸内視鏡検査を一度は受けておくことが必要です。
大腸カメラの費用
健康保険の自己負担割合によって自己負担額は異なります。
以下は目安の利用料金となります。
診察代やカメラ以外の検査費用が別途かかることがあります。
検査 | 1割負担の方 | 3割負担の方 |
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大腸カメラ検査 (薬剤料込) | 約2500円 | 約7500円 |
大腸カメラ検査 +病理検査(薬剤料込) | 約3500円 | 約10000円 |
大腸カメラ検査+ポリープ切除(薬剤料込) | 約7000円~10000円 | 約20000~30000円 |
医院情報
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