胃の状態を簡単に知ることができるバリウム検査
胃バリウム検査(胃透視検査)は、胃や食道、十二指腸の異常を発見するための大切な検査です。
バリウムという造影剤を飲み、X線を使って胃の内部を詳しく調べます。
こんな方におすすめ
・健康診断で胃の状態をチェックしたい
・50歳以上の方
・家族に胃がんや胃潰瘍の既往歴がある方

胃バリウム検査でわかること
- 胃潰瘍や十二指腸潰瘍
- 胃炎やポリープ
- 早期の胃がんの疑い
- ピロリ菌がいそうかどうか(慢性胃炎や萎縮性胃炎)
もし異常が見つかった場合、 より詳細に胃の内部を観察するために胃カメラ(胃内視鏡検査)を受けることをおすすめします。
胃カメラ(胃内視鏡検査)とは?
胃カメラは、内視鏡を使って直接胃の粘膜を観察する検査です。バリウム検査では発見しにくい 早期のがんや小さな異常 も確認でき、必要に応じて 組織の一部を採取(生検)して詳しく調べることも可能 です。
なぜ胃カメラが必要なの?
- バリウム検査で異常が見つかっても、確定診断はできません。
- 早期の胃がんや小さなポリープはバリウム検査では確認できないことがあります。より詳しくカメラで調べることが重要です。
- 胃カメラなら、その場で異常の一部を採取して、より正確な診断が可能です。
- ピロリ菌が本当に居そうかどうかは胃カメラでしか分かりません
バリウム検査で異常が見つかった方は、早めに胃カメラを受けましょう!
今すぐバリウム検査の結果を確認してください「慢性胃炎」や「萎縮性胃炎」と書いてありませんか
バリウム検査で「慢性胃炎」や「萎縮性胃炎」と書いてあるのに、判定が「1年後フォロー」になっていませんか?
慢性胃炎や萎縮性胃炎と診断されたら、本来は胃カメラで検査が必要です。
その理由は、慢性胃炎や萎縮性胃炎の原因となる、「ピロリ菌」がいる可能性があるからです。
ピロリ菌がいると「胃がん」のリスクが高くなってしまいます。
胃カメラをやることでピロリ菌の有無を確かめることができ、もしピロリ菌がいる場合には除菌をします。
除菌により胃がんのリスクを大きく低下させることができます。
お子さんにピロリ菌を感染させてしまう可能性も
ピロリ菌の多くは3歳までに「両親から口うつしで感染」もしくは「井戸水から感染」すると言われています。
ご本人にピロリ菌がいることで、お子さんにピロリ菌を感染させてしまう可能性があります。
ピロリ菌は除菌により胃がんのリスクを大きく低下させることができますが、除菌をしても胃がんのリスクがゼロにはなりません。
お子さんに感染させない為に、バリウム検査で異常と判定された方はなるべく早く当院でご相談ください。
Q&A(よくある質問)
Q1. 胃バリウム検査と胃カメラの違いは?
A. 胃バリウム検査はX線を使って胃の形状や異常を確認する検査で、胃カメラは直接カメラで内部を観察できる検査です。
胃カメラのほうがより詳細に調べることができます。
Q2. 胃バリウム検査で異常があったら、すぐに胃カメラを受けるべきですか?
A. はい、できるだけ早めに胃カメラを受けることをおすすめします。
特に、再検査や精密検査が必要と判断された場合は、放置せずに受診しましょう。
Q3. 胃カメラはつらくないですか?
A. 当院では苦痛を軽減するために鎮静剤を使用した胃カメラが可能です。
経鼻内視鏡(鼻から入れるタイプ)もあり、従来より楽に検査を受けられます。
Q4. バリウム検査だけではダメですか?
A. バリウム検査は有効なスクリーニング検査(胃に異常があるのかないのか大まかに判定する検査)ですが、
精密検査には向いていません。
異常があれば、胃カメラで確実に診断することが重要です。
Q5. 胃カメラを受けるにはどうすればいいですか?
A. 外来を予約していただき、バリウム検査の結果を持参し、当院で相談してください。
当院でも胃カメラ検査を受け付けていますので、お気軽にご相談ください。
早期発見・早期治療には胃カメラが必要です
胃バリウム検査を受けた後、結果に異常があった場合は すぐに胃カメラで精密検査を受けましょう。


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