【医師監修】内視鏡の検査結果はいつわかる?当日にわかること・後日になること
『内視鏡検査の結果って、その日にわかるの?』
『ポリープを取ったけど、がんかどうかの結果はいつ聞ける?』
『検査後に説明はあるの?時間がないんだけど…』
こうした疑問や不安を感じている方は多くいらっしゃいます。
内視鏡検査は「やって終わり」ではなく、結果の説明や今後の方針が非常に重要です。
この記事では、胃カメラ・大腸カメラにおける検査結果がいつ、どのように伝えられるのかを、専門医の視点でわかりやすく解説します。
1. 内視鏡検査の「結果」には2つある
検査結果といっても、実は以下の2つに分かれます。
1-1 画像でわかる【その場での観察結果】
内視鏡で直接粘膜を観察することで、
- 炎症があるか
- 潰瘍やポリープがあるか
- 出血していないか
- がんの可能性があるかどうか
などを、その場で医師がほぼリアルタイムで判断できます。
このため、鎮静剤を使わなければ、検査後すぐに説明を受けられることが多いです。
当院でも、画像を見ながら**「今の状態」や「今後の方針」について当日中にご説明**しています。
1-2 組織検査(生検)やポリープ切除の【病理結果】
異常な部分が見つかった際に行う「生検(組織の一部を採取)」や、
ポリープを切除した場合には、がんかどうかなどの詳細は病理検査(顕微鏡による分析)で判断します。
この病理検査は、通常1週間前後かかるため、後日、外来で結果説明を行います。
※病理の種類や混雑状況により、やや前後することがあります。
2. 鎮静剤を使用した場合の注意点
当院では、ほとんどの方に鎮静剤を使って、寝ている間に苦痛なく検査を行っています。
そのため、検査後すぐは意識がぼんやりしていたり、説明内容を覚えていなかったりする可能性があります。
その場合は、
- ご家族にご一緒いただく
- 後日、改めて外来で説明を受ける
- 結果用紙をお渡しする
など、患者様の状態に応じた説明方法を取っています。
3. ポリープ切除後の病理結果はどう聞く?
ポリープ切除を行った場合、以下の流れでご案内しています。
- 検査後に切除した旨を説明
- 約1週間後、外来で病理結果をお伝え(がんの有無・再発リスクなど)
- 結果に応じて次回の検査時期をご提案(半年~数年)
ポリープは多くの場合良性ですが、放置すればがん化するものもあるため、病理結果の確認はとても重要です。
4. 当院の結果説明の流れ(例)
当院・金町よしだクリニックでは、以下のような流れで検査結果を丁寧にお伝えしています。
胃カメラまたは大腸カメラのみの場合
- 検査終了後、観察所見を当日説明、結果用紙をお渡し
- 生検やポリープ切除があった場合は、1週間後以降に病理結果を外来でご説明
胃カメラ+大腸カメラの同時検査の場合
- 当日は休憩を取りながら、医師より順に説明
- 病理結果は、約1週間後に両方まとめてご報告
必要な方には、次回検査の時期、生活習慣の改善指導、ピロリ菌除菌のご提案なども行っています。

5. 検査結果が不安な方へ
『がんだったらどうしよう…』
『電話じゃ聞きたくない…』
『忙しくて外来に行けない…』
そんな不安や事情もよくわかります。
当院では、納得できる形で結果をお伝えすることを大切にしています。
検査後のフォローこそが、内視鏡医療の本質です。
どうか一人で悩まず、ご相談ください。
まとめ:検査後の説明も「治療の一部」です
- 内視鏡検査の所見は当日にわかることが多い
- 生検・ポリープ切除の病理検査結果は1週間前後で判明
- 結果説明までが医療。納得できるまで質問して大丈夫
最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。
当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。
【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼
(日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門医)
