【医師監修】妊娠前に受けたい内視鏡検査【ブライダルチェック編】
『そろそろ赤ちゃんが欲しい』と思ったとき、あなたは自分の体の準備をどこまで整えていますか?
妊娠を望む女性にとって、体調を整えるだけでなく、見えない病気のリスクを事前にチェックしておくことがとても重要です。
特に胃や腸などの消化器系の病気は、妊娠後に症状が悪化したり、薬の制限で治療が難しくなることも。
そこでおすすめなのが、妊娠前のタイミングで内視鏡検査を受けておくことです。
1. 妊娠中は内視鏡検査が難しい?事前に知っておくべき現実
妊娠中は、体への負担や薬の使用制限があるため、内視鏡検査の実施は非常に慎重になります。
- 鎮静剤の使用は胎児への影響を考慮して制限される
- 妊娠後期では子宮が大きくなり、大腸の観察が難しくなる
- 妊娠中のストレスやホルモン変化により、胃腸症状が悪化することも
つまり、症状があっても検査を先延ばしにされるケースが多いのです。
そのため、妊娠前に一度しっかりと内視鏡で消化管の状態を確認しておくことは、非常に理にかなった選択です。
2. 妊娠前に受けるべき内視鏡検査とは?
妊娠前のタイミングで推奨される内視鏡検査は以下の2つです。
- 胃カメラ(上部内視鏡)
ピロリ菌感染、慢性胃炎、胃潰瘍、逆流性食道炎、胃ポリープ、胃がんなどの確認
特にピロリ菌が陽性の場合、除菌治療は妊娠前に完了しておくべきです。 - 大腸カメラ(下部内視鏡)
便秘・下痢、血便、ポリープ、大腸がん、炎症性腸疾患の評価
妊娠中は便秘が悪化しやすく、腸の病気を見逃す原因になります。
事前に腸内を確認し、ポリープなどがあれば切除しておくことで将来の安心につながります。
3. こんな症状があれば検査をおすすめ
妊娠前でも、以下のような症状がある場合は内視鏡検査の対象となります。
- 胃の痛み、ムカムカ、吐き気
- 食欲不振や胃もたれ
- 便秘や下痢が続く
- 便に血が混じる
- お腹が張る、ガスがたまりやすい
これらの症状は、「一時的なもの」と思いがちですが、
妊娠中のホルモン変化で悪化することも多く、事前のチェックがとても重要です。

4. 痛みが不安な方でも安心して受けられる理由
当院では、無痛で日帰り可能な内視鏡検査を提供しています。
- 専門医による『軸保持短縮法+送水法』のハイブリッド挿入技術
- 鎮静剤を使ってウトウトしている間に検査が終了
- CO₂送気により、検査後のお腹の張りもすぐに解消
- バイタルモニターでの常時監視により、鎮静剤の安全管理を徹底
検査が初めての方、痛みが心配な方でも安心して受けられる体制を整えています。
5. 妊娠前に内視鏡検査を受けるメリット
- 妊娠前にピロリ菌を除菌して、将来の胃がんリスクを減らせる
- 大腸ポリープが見つかれば、その場で切除し、将来のがんリスクを下げられる
- 妊娠中に起こりやすい胃腸トラブルを未然に防げる
- 便秘や下痢などの原因を特定し、生活改善につなげられる
何より、安心して妊娠・出産に向き合える土台を作れることが最大のメリットです。
6. 妊活前の体調管理の一環として、内視鏡を
妊活や不妊治療を考えている方にとっても、全身状態の把握は重要な一歩です。
特に胃腸の不調がある方は、治療前に一度検査を受けることで、治療の安全性と成功率を高めることにつながります。
ご案内
金町駅から徒歩7分の当院では、
最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。
当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。
【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼
(日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門医)
