【医師監修】お酒をよく飲む人は要警戒!胃がん・大腸がんを防ぐ内視鏡検査のすすめ
『お酒が好きで、晩酌は毎日』
『おつきあいで飲み会が多い』
『健康診断は受けているけど、詳しい検査はまだ…』
そんなあなたこそ、胃がんや大腸がんのリスクが高くなる傾向があることをご存じですか?
特に日本人は、お酒に含まれる「アセトアルデヒド」を分解する酵素が弱い人が多く、体にダメージが蓄積しやすい体質です。
この記事では、**飲酒習慣とがんの関係、そして予防のために受けるべき内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)**について、専門医がわかりやすく解説します。
1. 飲酒ががんのリスクを上げる理由とは?
お酒を飲むと、肝臓でアルコールはアセトアルデヒドという物質に分解されます。
このアセトアルデヒドが、
- 食道の粘膜
- 胃の粘膜
- 大腸の粘膜
にダメージを与え、がんの原因となるDNAの異常を引き起こすことがわかっています。
特に、
- 顔が赤くなりやすい人(アルコール分解酵素が弱いタイプ)
- 毎日飲酒している人
- 喫煙もする人
は、食道がん・胃がん・大腸がんのリスクが2倍〜10倍に跳ね上がるという研究報告もあります。
2. 症状が出てからでは手遅れになることも
胃がんや大腸がんは、初期にはほとんど自覚症状がありません。
- 食欲不振
- 胃もたれ
- お腹の張り
- 血便
- 下痢と便秘の繰り返し
といった症状は、よくある体調不良と見分けがつかず、見過ごされやすいのが現実です。
**「最近なんとなく調子が悪い」「歳のせいかも」**という気付きこそ、検査を受けるべきサインです。
3. 胃がん・大腸がんの早期発見に強いのが内視鏡検査
胃カメラ(上部内視鏡検査)や大腸カメラ(下部内視鏡検査)は、がんを直接確認できる唯一の方法です。
- 粘膜の炎症やびらん、ポリープ、初期がんを直接観察
- 必要に応じてその場で組織検査
- 大腸ポリープはその場で切除することも可能(早期がんの予防)
特に定期健診のバリウム検査や便潜血検査では発見できない病変が見つかることも多いため、飲酒習慣がある人こそ、数年に一度は内視鏡検査を受けるべきです。

4. 当院の内視鏡検査は「痛み」「不安」を徹底軽減
『胃カメラや大腸カメラはつらい』というイメージで、検査を敬遠していませんか?
当院では、
- 鎮静剤でウトウトしている間に終わる無痛検査
- CO₂送気により検査後のお腹の張りも少ない
- ハイブリッド挿入法(無送気・軸保持・送水法)で腸にやさしい挿入
- 専門医による安全な検査と丁寧な説明
を行っており、これまで検査が苦手だった方でも安心して受けられる体制を整えています。
5. 飲酒習慣がある人のための検査スケジュール
以下のような方は、胃カメラ・大腸カメラの定期的な受診を強くおすすめします。
- 40歳以上で毎日飲酒している
- 顔が赤くなる体質
- 胃もたれ・胸焼け・食欲不振がある
- 便通の異常が気になる
- 家族に胃がん・大腸がん経験者がいる
がんは早期に見つかれば内視鏡で完結する治療が可能です。
手術や抗がん剤ではなく、“日帰り治療”で済むチャンスを逃さないために、ぜひ内視鏡検査をご検討ください。
ご案内
最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。
当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。
【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼
(日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門医)
