【医師監修】げっぷが多い原因は?胃カメラでわかる病気とは
『最近、げっぷが増えて気になる』
『食後だけでなく空腹時にも出てくる』
『人前で我慢するのがつらい』
このような症状は、消化管の異常や病気のサインかもしれません。
中には胃がんや逆流性食道炎など、早期発見が重要な疾患が隠れている場合もあります。
この記事では、げっぷの原因と胃カメラでわかる病気、受診のタイミングについて専門医が詳しく解説します。
1. げっぷとは?正常な生理現象との違い
げっぷは、胃にたまった空気やガスが口から出る現象です。
一時的なものなら誰にでも起こりますが、頻繁に出たり、生活に支障をきたすほど続く場合は病的なサインである可能性があります。
こんな症状がある場合は注意:
- 食事のたびに大量のげっぷが出る
- 空腹時にもげっぷが頻繁に出る
- 吐き気や胸焼けを伴う
- げっぷの後にお腹の張りや不快感がある
- 長期間にわたって症状が続く
2. げっぷが多くなる主な原因
2-1. 空気嚥下症(呑気症)
ストレスや緊張、習慣的な癖によって無意識に空気を大量に飲み込んでしまう状態です。
これにより胃が膨らみ、げっぷやお腹の張りが頻繁に起こります。
2-2. 逆流性食道炎
胃酸が食道に逆流して食道粘膜に炎症を起こす病気です。
げっぷだけでなく、胸焼けやのどの違和感、咳などを伴うことがあります。
2-3. 機能性ディスペプシア(FD)
胃に明らかな異常がないにもかかわらず、胃もたれ・膨満感・げっぷなどの症状が続く状態です。
特にストレスの多い方や自律神経が乱れている方に多く見られます。
2-4. 胃炎・胃潰瘍・胃がん
胃の粘膜に炎症や潰瘍、または腫瘍があると、消化機能が低下しガスがたまりやすくなることがあります。
特に中高年の方で症状が続く場合は、胃がんの可能性も考慮が必要です。
3. 胃カメラでわかる病気と検査の意義
げっぷの原因が胃や食道にあるかどうかを確実に調べる方法が、上部消化管内視鏡(胃カメラ)です。
胃カメラで発見できる主な疾患:
- 逆流性食道炎のびらん(ただれ)やバレット食道
- 慢性胃炎、萎縮性胃炎
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
- 胃がんや前がん病変(ポリープなど)
- 食道裂孔ヘルニア
症状の原因がはっきりすることで、適切な薬や生活指導によって、症状が改善するケースが非常に多いのが特徴です。
4. 当院の胃カメラ検査:苦痛なく、正確な診断へ
金町よしだクリニックでは、「無痛」「正確」「安全」な胃カメラ検査を提供しています。
- 鎮静剤を使用し、眠ったような状態で検査可能
- 検査中はバイタルモニターで呼吸や脈拍を常時監視
- 最新の細径スコープを導入し、より快適な検査体験
- 経験豊富な専門医が、検査後の説明や治療方針を丁寧にご案内
初めての方でも安心して検査を受けられるよう、不安やご希望に配慮した体制を整えています。

5. こんなときは早めの受診を
以下のような症状がある場合は、胃カメラ検査を受けることをおすすめします。
- げっぷが毎日のように出て気になる
- 食後のムカムカや吐き気がある
- 体重が減ってきた
- 食欲が落ちている
- 胃もたれや胃痛を伴う
- 40代以上でげっぷが急に増えた
胃の不調はがんや潰瘍といった深刻な疾患のサインとなることもあるため、早期の検査が重要です。
まとめ:げっぷを「癖」で済ませないで。まずは原因の確認を
- げっぷが多いのは、消化管の異常や病気のサインである可能性あり
- 胃カメラで逆流性食道炎や胃潰瘍、がんなどを的確に診断
- 当院では無痛で安全な内視鏡検査を行っており、初めての方も安心
「たかがげっぷ」と思わず、一度しっかりと検査を受けてみませんか?
最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。
当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。
【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼
(日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門医)