【医師監修】「ただの便秘」では済まされない|50代男性が受けるべき大腸検査とは

『最近、便通の調子が悪いけど、年齢のせいだろう』
『便秘ぎみだけど、市販薬でなんとかなるから大丈夫』
そう思って過ごしていませんか?

50代を迎えた男性の便秘には、大腸がんやポリープなど「重大な病気のサイン」が隠れていることがあります。
特に、大腸がんは初期症状がほとんどなく、便通の変化だけが唯一の手がかりということも。

この記事では、50代男性が「ただの便秘」と見過ごしてはいけない理由と、内視鏡検査(大腸カメラ)による早期発見の重要性を、専門医の視点からわかりやすく解説します。


1. 50代の便秘は“体質”ではなく“病気”の兆候かも

若い頃からの便秘体質と同じ感覚で、50代の便秘を捉えていませんか?

実は、40代後半から腸内環境は急速に変化し、

  • 腸の動きが鈍くなる
  • 食生活・飲酒・運動不足の積み重ね
    により、「病的な便秘」になるケースが増えてきます。

しかも、便が細くなる・便秘と下痢を繰り返す・便に血が混じるといった症状は、大腸ポリープや大腸がんの初期サインである可能性もあります。


2. 市販薬でごまかすのは危険。見えないリスクが進行する

便秘薬や整腸剤を飲むといった“対症療法”では、根本的な原因を見逃すリスクがあります。

特に以下のような変化がある場合、早急な検査が必要です。

  • 排便時に力んでも出ない
  • 出てもすっきりしない
  • 便の色が黒っぽい、または赤い
  • お腹の張りが続く
  • 体重が減ってきた

これらは「便秘の影」にある大腸の異常が進行しているサインかもしれません。


3. 大腸がんは50代以降で一気に増える

厚生労働省の統計でも、大腸がんは50代以降から急増し、
60代・70代で最も多く診断されています。

実際に、大腸がんの発症年齢を見ると

  • 50代:目立った症状がなく、検査で偶然見つかる
  • 60代:便秘・下血・腹痛で受診、進行がんと診断
    というケースが少なくありません。

50代の“便秘”は、単なる不快症状ではなく、命に関わる病気の入り口である可能性があるのです。


4. 大腸カメラでわかる病気と早期発見の重要性

大腸カメラ(下部内視鏡検査)では、以下の病気を直接確認できます。

  • 大腸ポリープ(その場で切除可)
  • 大腸がん(初期~進行まで)
  • 潰瘍性大腸炎、クローン病
  • 虚血性腸炎、憩室炎
  • 内痔核、裂肛などの出血原因

特に、ポリープはがんの“種”になる前段階
見つけたらその場で切除することで、大腸がんを防ぐことができます。


5. 当院では無痛で受けられるから、初めてでも安心

『大腸カメラは痛い』『恥ずかしい』という不安から、検査を避ける方は少なくありません。
当院では、その不安を軽減するために以下の工夫を徹底しています。

  • 鎮静剤を使用し、ウトウト眠っている間に検査終了
  • CO₂送気で検査後の張りも少ない
  • 最新の内視鏡機器で高精度かつ短時間の検査
  • 男性医師による配慮ある対応

初めての方でも安心して受けられるよう、検査前の丁寧な説明と、身体に負担の少ない技術で対応しています。


6. 「たかが便秘」で取り返しがつかなくなる前に

便秘は、放っておいても命に関わるものではない――
そう思っていた50代男性が、検査で進行したがんを見つけたという事例は少なくありません。

しかし逆に、早期の段階で発見できれば、日帰りのポリープ切除だけで完了するケースも多いのです。

何もなければ安心。異常があればすぐ対応。
そのための手段が、大腸カメラです。


ご案内

最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。
当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。

【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼
(日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門医)