【医師監修】「ピロリ菌陽性」と言われた方へ|次に受けるべき検査は?
「健康診断でピロリ菌が陽性だった」
「ピロリ菌の除菌を勧められたが、どうすればいいかわからない」
そんな声を、多くの患者さんから耳にします。
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃がんや胃潰瘍、慢性胃炎などと深く関係している細菌です。
「陽性」と言われたら、何よりもまず正確な診断と適切な検査が大切です。
この記事では、ピロリ菌陽性と診断された方が「次にとるべき行動」について、消化器内視鏡専門医の立場からわかりやすく解説します。
1. ピロリ菌とは?胃に潜む“静かなリスク”
1-1. ピロリ菌が引き起こす病気とは?
ピロリ菌は、胃の中に生息するらせん状の細菌で、主に以下の病気と関連があります。
- 慢性胃炎(胃の粘膜が長期的に炎症)
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍(強い胃痛や出血)
- 萎縮性胃炎・腸上皮化生(胃がんの前段階)
- 胃がん
日本では、胃がん患者の9割以上がピロリ菌感染者とも言われています。
つまり、ピロリ菌は無症状でも**将来的な病気のリスクを高める「サイレント・リスク」**なのです。
1-2. 感染の原因と感染ルート
主に**幼少期の生活環境(井戸水や家庭内感染)**によって感染すると考えられています。
一度感染すると、自然に消えることは少なく、感染が続く限り胃粘膜に慢性的な炎症を与え続けます。
2. ピロリ菌陽性の次は「内視鏡検査」が必要です
2-1. 胃の状態を直接確認する唯一の方法
ピロリ菌陽性と診断された方は、まず**上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)**を受けることが推奨されます。
なぜなら、以下のようなリスク評価が必要だからです:
- すでに萎縮性胃炎が進んでいないか?
- 胃潰瘍やポリープ、がんが隠れていないか?
- 除菌をすぐ行ってよい状態か?
当院の内視鏡検査では、**最新の機器(富士フィルム製スコープ)**を使用し、微細な変化も見逃さない精密観察が可能です。
ピロリ菌によるダメージを、視覚的に“見える化”して把握することで、的確な治療戦略を立てることができます。
2-2. 内視鏡検査は無痛で日帰りOK
「胃カメラ=つらい検査」というイメージをお持ちの方も多いですが、当院では鎮静剤を使用した無痛内視鏡検査が可能です。
- うとうとしている間に検査終了
- 施術後は休憩してそのままご帰宅OK
- 忙しい方や内視鏡が初めての方でも安心
葛飾区金町駅から徒歩7分という立地で、働きながらでも検査が受けやすい体制を整えています。

3. 陽性と診断された後のステップとは?
3-1. ステップ①:内視鏡での状態確認
まずは、胃のダメージや病変の有無を内視鏡でしっかり評価しましょう。
当院では、必要に応じて粘膜の一部を採取(生検)し、ピロリ菌の感染や炎症の程度を確定診断します。
3-2. ステップ②:除菌治療の計画
ピロリ菌感染が確定した場合、胃の状態をふまえて**抗生物質と胃酸を抑える薬を組み合わせた「除菌治療」**を行います。
7日間の服用で約80〜90%の除菌成功率があります。
もし一次除菌で失敗しても、再度の除菌プログラムも可能です。
3-3. ステップ③:除菌後も経過観察が大切
除菌に成功しても、すでに萎縮性胃炎や腸上皮化生などの変化が進んでいた場合、胃がんのリスクはゼロにはなりません。
そのため、除菌後も1〜2年に一度の内視鏡検査を継続することが望ましいとされています。
4. 金町よしだクリニックでの安心の内視鏡検査体制
4-1. 消化器内視鏡専門医による丁寧な診療
当院の院長は、日本消化器内視鏡学会の専門医であり、胃・大腸の精密検査・診断・治療を数多く手がけてきたエキスパートです。
- 一人ひとりに合わせた最適な検査プラン
- わかりやすく丁寧な事前説明・結果説明
- ピロリ菌除菌に関する相談も安心して可能
4-2. 院内感染対策も万全の設備
- 最新のスコープ洗浄システム
- 完全個室の前処置・リカバリールーム
- 清潔・落ち着いた院内環境
コロナ禍以降も、感染対策を徹底した空間で、安心して検査を受けていただけます。
5. 「陽性と言われたけど放置している…」という方へ
ピロリ菌感染は、長期間放置するほど胃のダメージが進行し、がん化のリスクも高くなります。
「何も症状がないから大丈夫」と思っていても、静かに進行している場合もあるのです。
不安な気持ちをそのままにせず、ぜひ一度内視鏡で今の胃の状態をしっかり確認してみてください。
最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。
【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼(日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門医)
