【医師監修】お腹が張る・違和感がある…それ、大腸ポリープなどの大腸の異常かもしれません
『お腹がなんとなく張っている』
『便通はあるけれど、すっきりしない感じが続く』
『ガスが溜まりやすくて、人と会うのが憂うつ』
そんな違和感、ただの便秘や食べすぎだと思っていませんか?
実はその症状、大腸ポリープが原因である可能性があります。
自覚症状が少ない大腸ポリープですが、放置すると将来「がん化する」リスクも。
今感じているお腹の不調は、大腸からの重要なサインかもしれません。
1. 大腸ポリープとは?気づかれにくい腸内の異常
大腸ポリープとは、大腸の内壁にできる小さな隆起(できもの)のことです。
多くは良性ですが、腺腫性ポリープは年単位で少しずつ大きくなり、大腸がんの前がん病変になることがわかっています。
特に次のような症状がある方は注意が必要です。
- お腹が張る、ガスが多い
- 排便してもすっきりしない
- 便が細くなった
- 便に血が混じる(便潜血陽性を含む)
- 最近便秘や下痢を繰り返すようになった
これらは「腸の通り道が狭くなっている」サインであることがあり、ポリープやがんが原因になっていることもあります。
2. 大腸ポリープはがんの“前段階”。早期発見が重要
大腸ポリープの中でも特に注意が必要なのが、腺腫性ポリープです。
これは将来的に大腸がんへと進行する可能性がある「前がん病変」と呼ばれています。
しかし、大腸ポリープは自覚症状がないまま静かに成長していきます。
ある日突然、大腸がんと診断される方の多くは、
『実は数年前からお腹の張りや違和感があった』
と振り返ることも。
だからこそ、今の不調を軽く見ず、早めに内視鏡検査を受けておくことが大切です。

3. 内視鏡検査(大腸カメラ)で原因をはっきりさせる
大腸ポリープを確実に診断できるのが、**大腸カメラ(下部内視鏡検査)**です。
内視鏡では、以下のことが可能です。
- ポリープの有無や数、大きさを確認
- 必要に応じてその場で切除(ポリペクトミー)
- がん化していないか病理検査で確認
- 他の疾患(大腸がん、憩室症、潰瘍など)の診断
健診の便潜血検査では分からなかった異常も、内視鏡であれば直接観察して診断できます。
4. 当院の大腸カメラは、無痛・丁寧で安心です
『検査はつらそう』『恥ずかしい』『痛そう』
そんなイメージから、大腸カメラを避けてしまう方も多いかもしれません。
しかし当院では、以下のように快適で安全な検査環境を整えています。
- 鎮静剤を使い、眠っている間に検査終了
- CO₂(二酸化炭素)送気で、検査後の腹部の張りも軽減
- 無送気軸保持短縮法・送水法による、痛みを抑えた挿入技術
- 専門医による高精度でスピーディーな検査
- プライバシーにも配慮した体制(女性の方も安心)
検査後はリカバリールームで休んでから帰宅可能。日帰りで受けられます。
5. ポリープを切除すれば、将来の大腸がんを予防できる
大腸がんの多くは、ポリープから始まります。
言い換えれば、ポリープの段階で見つけて切除してしまえば、がんになるのを未然に防ぐことができるということ。
実際、世界的な研究でも
「ポリープ切除で大腸がんのリスクが有意に低下する」
という結果が出ています。
「ただのお腹の張り」も、きっかけを見逃さなければ未来の健康を守るチャンスになります。
ご案内
最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。
当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。
【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼
(日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門医)
