【医師監修】お酒好き向け:ピロリ菌検査と胃カメラの関係 – 若者の胃腸ケア
『お酒を飲むと胃がムカムカする』『最近、胃が重たい…』
それ、もしかするとピロリ菌の感染が関係しているかもしれません。
ピロリ菌は胃がんのリスクを高める原因菌として知られていますが、
「お酒が好きな人」や「若者」こそ、早めに検査すべき存在です。
本記事では、ピロリ菌とお酒、胃カメラ検査の関係性をわかりやすく解説し、
健康的にお酒を楽しむための第一歩をご提案します。
1. ピロリ菌とは?知らぬ間に感染していることも
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の中に住みつく細菌です。
主に幼少期の家庭内感染で広がり、日本人の40歳以下でも1〜2割が感染しているといわれています。
感染していると以下のようなリスクがあります。
- 慢性胃炎
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
- 胃がん
- 消化不良や胃の不快感
初期には症状がないことが多く、無自覚のまま進行するのが特徴です。
2. お酒とピロリ菌の相性は良くない?
アルコールは、胃の粘膜を刺激しやすく、ピロリ菌感染があるとダメージが倍増します。
- 飲酒後の胃もたれにピロリ菌が影響していることも
- ピロリ菌により、胃の防御力が落ちるため、アルコールで胃が荒れやすくなる
つまり、お酒を飲む方こそ、ピロリ菌の除菌で胃を守る必要があるのです。
3. 胃カメラでしかわからないことがある
ピロリ菌の検査には、呼気検査や血液検査などの簡便な方法もありますが、
保険を使ってピロリ菌の有無を確認するには、まず胃カメラで直接粘膜を確認することが必要です。
- 胃粘膜の状態をカメラで確認
- ピロリ菌感染による萎縮や炎症があるかどうかを直接観察
- 必要に応じて生検(組織採取)も可能
当院では、無痛で眠っている間に終わる胃カメラを採用しており、
検査へのハードルが低いのが特徴です。
4. ピロリ菌が見つかったら、除菌でリセット
ピロリ菌が陽性であれば、内服薬による**除菌治療(1週間)**を行います。
除菌が成功すれば…
- 胃がんのリスクを大幅に下げられる
- 胃の不調が改善することも
- 健康的にお酒を楽しみやすくなる
除菌後は年に1回の胃カメラで経過観察すれば、将来的なリスク管理も万全です。
5. 若者がピロリ菌をチェックすべき理由
『まだ若いから胃がんなんて関係ない』というのは大きな誤解です。
- ピロリ菌感染歴が長いほど、胃がんリスクは高まる
- 当院では、20代でピロリ菌感染が見つかるケースも多数
- 若いうちに除菌すれば、将来的な病気を防げる
また、お酒好きな方は飲み会が多く、胃に負担がかかる生活になりがちです。
胃を守るには、ピロリ菌の有無を知っておくことが第一歩になります。
まとめ:お酒好きな若者こそ、ピロリ菌検査と胃カメラを
- ピロリ菌は無症状でも感染していることがある
- お酒をよく飲む人は、胃にダメージが蓄積しやすい
- 胃カメラで正確に診断し、除菌でリセットできる
- 無痛胃カメラ+専門医の診療で、安心して検査できる
最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。
当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。
【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼
(日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門医)

