【医師監修】ガン家系の人におすすめ!痛みが少ない大腸カメラ検査ガイド

『家族に大腸がん経験者がいるけど、自分は大丈夫?』
『大腸カメラって痛いんでしょ…怖くて受けられない』

そう感じて検査を先延ばしにしていませんか?
でも実は、大腸がんは**「家族歴がある方ほど早期に内視鏡検査を受けるべき」と言われており、
さらに
最新の検査技術により、痛みの少ない大腸カメラ**が可能になっています。

この記事では、ガン家系に生まれた方が、大腸カメラを安心して受けるための正しい知識と、痛みを抑える工夫をわかりやすくご紹介します。


1. 大腸がんは「遺伝」と「生活習慣」の両面で発症リスクが高まる

がんの中でも大腸がんは、遺伝的要因が大きい病気です。

  • 両親・兄弟姉妹など1親等に大腸がん患者がいると、発症リスクは約2~3倍に
  • 特に50歳未満でがんを発症した家族がいる場合、遺伝性疾患(家族性大腸腺腫症など)の可能性も

また、大腸がんは肉類中心の食事や運動不足、ストレスとも関係が深く、
家族内で似たような生活習慣を送っている場合、環境要因としてのリスクも共有しています。


2. 痛くない大腸カメラは可能!当院の3つの工夫

『大腸カメラ=痛い、苦しい』というイメージは、過去のものになりつつあります。
当院では以下のような方法を取り入れ、苦痛を最小限に抑えた内視鏡検査を行っています。

2-1. 鎮静剤でリラックスしながら検査

ウトウトと眠っている間に検査が終わるため、
『気づいたら終わっていた』『まったく苦しくなかった』という声を多くいただきます。

2-2. 軸保持短縮法と送水法のハイブリッド挿入

腸を無理に引っ張らず、腸のカーブに沿ってやさしく挿入する方法です。
送水法を組み合わせることで、空気よりも腸が伸びにくく、痛みがさらに軽減されます。

2-3. CO₂送気で検査後のお腹の張りも解消

空気ではなく、吸収の早い二酸化炭素(CO₂)を使用。
検査後の腹部膨満感がすぐに引いて、検査後の生活への支障も最小限です。


3. 『まだ早い』は危険!がん家系の方こそ40歳前後から検査を

大腸がんは40代から増加し、50代以降にピークを迎えます。
しかし、がん家系の方は30代後半からでも発症する可能性があります。

【検査開始の目安】

まずは30歳で1回目の検査を

症状がなくても検査することで、ポリープの段階で発見・切除できれば、がん化を未然に防ぐことが可能です。


4. ポリープ切除は日帰りOK。健康寿命を延ばす第一歩

大腸ポリープはがんの芽。
大きくなる前に切除することが、がん予防につながります。

当院では、大腸カメラ検査中にポリープを発見した場合、その場で切除が可能。
日帰り対応で、入院の必要もなく、忙しい方でも安心して受けられる体制を整えています。


5. 不安を抱えている方へ ― 安全管理と説明を徹底

  • 検査中はバイタルモニターで血圧・脈拍・酸素飽和度を常時監視
  • 鎮静剤の量も患者ごとに細かく調整し、安全に実施
  • 検査前後の説明も丁寧に行い、不安を残さない対応を徹底

『検査が怖い』『痛そう』と感じている方にこそ、
苦痛を感じにくい検査法と専門医のサポートで、安心して一歩を踏み出していただきたいと考えています。


ご案内

最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。
当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。

【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼
(日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門医)