【医師監修】大腸カメラ検査の不安を解消!若年層によくある質問Q&A

『まだ若いのに大腸カメラって必要?』
『恥ずかしそうで抵抗がある』
『痛そうで怖い』
そう思って検査をためらっていませんか?

実は、大腸カメラは若い世代でも必要になることがある重要な検査です。
今回は、特に20代〜40代の方からよくある質問に専門医が丁寧にお答えします。
不安を解消し、安心して一歩を踏み出せるようにしましょう。


Q1. 若いのに大腸カメラを受ける必要があるの?

はい、あります。
以下のような症状がある場合、年齢に関係なく大腸カメラが勧められます

  • 血便や下血
  • 慢性的な下痢や便秘
  • 腹痛が長引く
  • お腹の張りやガスが多い
  • 痔と思っていたが症状が改善しない

特に潰瘍性大腸炎や過敏性腸症候群など、20代〜30代で発症しやすい疾患もあるため、症状があれば早めの検査が重要です。


Q2. 大腸カメラって恥ずかしくないですか?

多くの方が同じ不安を感じていますが、当院ではプライバシーに最大限配慮しています。

  • 完全個室の検査室
  • 検査は短時間で終了
  • 女性看護師によるサポート
  • 検査着も専用のものを使用し、身体の露出は最低限に

さらに、鎮静剤を使えば「眠っている間に終わっていた」という感覚で、恥ずかしさや不安をほとんど感じずに済む方が多いです。


Q3. 痛くないですか?怖いです…

痛みに対する不安も非常によくある質問です。

当院では、以下の方法を組み合わせた痛みの少ない内視鏡検査を行っています。

  • 無送気軸保持短縮法+送水法のハイブリッド挿入で痛みを最小限に
  • 鎮静剤を使用し、ほぼ寝ている間に終了
  • CO₂送気で検査後の腹部の張りもすぐに解消
  • 検査中はバイタルモニターで全身管理し、安全性にも配慮

『思っていたより全然楽だった』『もっと早く受ければよかった』という声が多く聞かれます。


Q4. 下剤がつらいと聞きましたが本当?

大腸カメラで最も大変なのは、前処置の下剤服用かもしれません。

当院では以下の下剤を症状に応じて選択しています。

  • モビプレップ(比較的飲みやすく、スタンダード)
  • サルプレップ(水の量が少なくて済むタイプ)

さらに、下剤を飲みやすくするために:

  • 冷やして飲む
  • ストローを使う
  • トイレ環境を整えておく(スマホや音楽などでリラックス)

などの工夫をお伝えしています。事前の説明も丁寧に行いますのでご安心ください。


Q5. 費用はどれくらいかかりますか?

大腸カメラは健康保険が適用されます。

内容自己負担額(3割負担)
大腸カメラ検査 (薬剤料込)約7500円
大腸カメラ検査 +病理検査(薬剤料込)約10000円
大腸カメラ検査+ポリープ切除(薬剤料込)約20000~30000円
同時検査(薬剤料込)約14,000円
同時検査+ポリープ切除(薬剤料込)約25,000〜35,000円

※費用は検査内容や処置によって多少金額が異なります。


Q6. 検査後はすぐ帰れるの?

鎮静剤を使用した場合は、検査後に30分〜1時間程度の休憩が必要です。
その後は自宅に戻ることができますが、当日は車や自転車の運転はお控えください。

鎮静剤を使わなければ、検査後すぐに帰宅も可能です。
検査のスタイルは、ご希望に応じて選択できます。
ただし、特別な理由がない限り鎮静剤の使用をおすすめします。


Q7. 若くてもポリープやがんは見つかるの?

はい、当院でも20代で大腸ポリープが見つかるケースがあります。

ポリープはその場で切除できることも多く、将来的ながん予防につながります
若いからといって、決して安心とは言えません。


Q8. 受診を迷っているうちに悪化することはありますか?

便通異常や出血を『そのうち治るだろう』と放置してしまい、進行してから病院を受診される方もいらっしゃいます。

大腸がんは初期には症状が出にくい病気です。
症状が出た時点で精密検査を受けることが、早期発見・早期治療のカギとなります。


まとめ:若いうちから「腸の状態を知る」ことが、健康への第一歩

  • 若くても大腸カメラが必要な場合がある
  • 恥ずかしさや痛みは、工夫と配慮で大きく軽減
  • 不安なことは、事前にしっかり説明
  • 気になっているなら、一度専門医に相談を

最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。
当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。

【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼
(日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門医)