【医師監修】授乳中の女性でもOK?大腸カメラ検査のタイミング

『赤ちゃんがまだ授乳中だけど、大腸カメラを受けても大丈夫?』
『鎮静剤を使っても母乳に影響しない?』
そうした不安を持つ授乳中のママは少なくありません。

子育て中でも、自分の体調に不安を感じたときには、正確な検査と早期の対応がとても重要です。
この記事では、授乳中でも安心して大腸カメラを受けるためのタイミングや注意点を専門医が解説します。


1. 授乳中でも大腸カメラ検査は受けられる?

結論から言えば、授乳中でも大腸カメラは受けられます。

大腸カメラは、体内にカメラを挿入して腸内を観察する検査であり、赤ちゃんへの影響はほとんどありません。

ただし、検査時に鎮静剤を使うかどうかによって、授乳のタイミングには注意が必要です。


2. 鎮静剤を使った場合、授乳はどうなる?

大腸カメラの際、多くの方が鎮静剤を使ってウトウトした状態で検査を受けます。
これにより、苦痛がほとんどないまま検査を終えることができます。

授乳中でも、鎮静剤の種類や投与量を調整することで、安全に使用することが可能です。

当院では、母乳への移行が少なく、半減期の短い薬剤を使用しており、一般的には以下のような対応となります。

  • 検査後、数時間~数日空けることで母乳への影響を最小限に
  • 搾乳を事前に準備しておくことで安心して検査を受けられる
  • 医師が薬剤と授乳再開のタイミングを個別にご案内

授乳を続けながらでも、医療機関の適切な指導があれば検査は可能です。


3. 鎮静剤なしでも検査はできる?

もちろん、鎮静剤を使わずに検査を受けることも可能です。

特に当院では、**軸保持短縮法と送水法による「痛みの少ない挿入技術」**を取り入れており、
鎮静剤なしでも快適に検査を終えられるケースが多くあります。

  • 鎮静剤を避けたいママも安心
  • 経験豊富な専門医による丁寧な検査
  • 女性スタッフの対応も可能で安心感あり

お体の状態やご希望に応じて、鎮静の有無を検討できる体制を整えています。


4. どんな症状があれば授乳中でも検査すべき?

以下のような症状がある場合は、授乳中でも早めの検査が推奨されます。

  • 便に血が混じる(血便)
  • 下痢や便秘が続く
  • お腹の張りやガスがたまりやすい
  • 急な体重減少や貧血

特に血便は、痔と思い込んで放置してしまう方も多いですが、
大腸がんや潰瘍性大腸炎などの病気が隠れていることもあります。

育児中だからこそ、早めに原因を見極めて安心することが大切です。


5. 検査を受けるタイミングと準備のコツ

授乳スケジュールに合わせて、以下のように準備することで検査が受けやすくなります。

  • 検査日当日は、パートナーや家族にお子さんをお願いする
  • 検査後すぐ授乳を再開したい場合は、鎮静剤なしの検査を検討
  • 朝いちばんの検査枠に予約することで、検査までの時間を最短に

6. 授乳中でも無理なく受けられるように配慮しています

金町駅から徒歩7分の当院では、授乳中の方にも安心して検査を受けていただけるよう、以下のような体制を整えています。

  • ご希望に応じて鎮静剤あり/なしを選択可能
  • 鎮静剤を使用する場合、授乳再開のタイミングを医師が個別にご案内
  • 女性スタッフによる対応も可
  • バイタルモニターで常時管理し、安全性の高い検査を実施

『授乳中だから無理』とあきらめず、まずはお気軽にご相談ください。


ご案内

最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。
当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。

【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼
(日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門医)