【医師監修】暑さが引き金となる胃痛、内視鏡で診断すべき4つの理由

『夏になると胃がキリキリ痛む』『冷たいものを食べると胃の不調が出る』
そんなお悩みを、夏バテや冷房のせいにして我慢していませんか?

暑さが原因で自律神経が乱れ、胃腸の不調を招くことは少なくありません。
しかし、その裏に胃炎や潰瘍、さらにはピロリ菌感染や胃がんの兆候が隠れている場合もあります。

この記事では、暑さが引き金となる胃痛について、内視鏡検査で診断すべき4つの理由を専門医が解説します。


1. 胃の不調は「冷え」と「自律神経の乱れ」が影響している

夏の胃痛の原因には以下のようなものがあります。

  • 冷たい飲み物・食べ物の摂りすぎ
  • エアコンによる内臓の冷え
  • 暑さによる寝不足やストレス
  • 暑さでの発汗や脱水による血流低下
  • 食欲不振による栄養バランスの乱れ

これらはすべて、胃粘膜の防御機能を低下させ、炎症や潰瘍を引き起こす原因となります。


2. 慢性胃炎やピロリ菌感染が潜んでいることも

『胃が重い』『みぞおちがキリキリする』といった症状の背景に、以下のような疾患が隠れていることもあります。

  • 萎縮性胃炎(ピロリ菌感染)
  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
  • 胃ポリープ・早期胃がん
  • 逆流性食道炎
  • 機能性ディスペプシア

これらは内視鏡検査でしか正確に診断できない病気です。
夏の不調に紛れて、進行してしまうことも少なくありません。


3. 健康診断ではわからない異常も内視鏡なら発見可能

健診の血液検査やバリウム検査では、胃の異常を正確に見つけることは困難です。

一方、内視鏡検査では、胃の粘膜の色・形・質感まで直接確認できるため、

  • 軽微な炎症や粘膜のむくみ
  • ごく小さな潰瘍・出血点
  • 初期の胃がんやピロリ菌感染による萎縮変化

などを早期の段階で発見・診断することが可能です。


4. 内視鏡検査は無痛で、安全に受けられる時代に

当院では、胃カメラに不安を抱く方のために鎮静剤を使用した無痛内視鏡検査を提供しています。

  • ウトウトしている間に検査が終了
  • バイタルモニターで全身管理しながら、安全に鎮静をコントロール
  • 細くてやわらかい内視鏡スコープで、喉の違和感を最小限に
  • 専門医が直接画像を見ながら、その場で丁寧な説明を実施

『痛いのが心配』『オエッとなりそう』という不安を持つ方にも、快適に受けられる体制を整えています。


まとめ:夏の胃痛を「いつものこと」と片付けないでください

  • 夏は胃が弱りやすく、胃炎や潰瘍を起こしやすい
  • 自律神経の乱れや冷えが胃粘膜にダメージを与える
  • ピロリ菌感染やがんの兆候が潜んでいる可能性もある
  • 無痛の内視鏡検査で、胃の状態を正確に把握することが安心への近道

最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。
当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。

【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼
(日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門医)