【医師監修】検査が怖い人にこそ伝えたい、内視鏡検査の本当の重要性
『胃カメラは苦しいって聞いたことがある』
『大腸カメラは恥ずかしいし、痛そうで無理…』
『下剤も大変そうで、想像しただけで憂うつ』
内視鏡検査は、多くの人が“怖い”と感じる検査です。
実際に、恐怖心や不安から受診を避けてしまう方も少なくありません。
しかし、内視鏡検査はがんや消化器の病気を早期に発見できる大切な検査です。
そして、今の内視鏡は「痛い」「苦しい」といったイメージを大きく覆すほど進化しています。
この記事では、内視鏡に不安がある方こそ知っておいてほしいこと、そして当院での安心できる検査環境を専門医がわかりやすくお伝えします。
1. なぜ内視鏡検査が怖いと感じるのか
患者さんからよく聞く「内視鏡が怖い」と感じる理由には、次のようなものがあります。
- 胃カメラで『嘔吐反射』があるのではないか
- 大腸カメラで『痛み』や『恥ずかしさ』があるのではないか
- 『下剤を飲むのがつらそう』という不安
- 『検査中に何か悪い病気が見つかるかも』という恐怖
これらはすべて自然な感情であり、誰もが感じうる不安です。
ですが、こうした理由で内視鏡を避けてしまうことが、病気の発見を遅らせてしまう最大のリスクでもあるのです。
2. 内視鏡検査でしか見つけられない病気がある
- 胃がんや大腸がんのごく初期段階は、症状が出ないことも多い
- 食道や胃、腸の粘膜の異常を直接観察できるのは内視鏡だけ
- ポリープや潰瘍は、検査中にその場で治療(切除・止血)できる場合も
つまり、症状が出る前の「まだ治せる段階」で見つける唯一の方法が内視鏡検査なのです。
これは、「痛み」よりも「見逃すこと」のほうがはるかに怖いという現実を意味します。
3. 当院では、内視鏡が「怖くない」検査になるよう工夫しています
3-1 鎮静剤で眠ったまま検査可能
当院では、鎮静剤を使用した無痛内視鏡検査を標準的に行っています。
- 胃カメラも大腸カメラも、ほぼ寝ている間に終了
- 鎮静中は血圧・心拍・酸素飽和度などをバイタルモニターで常時監視
- 薬の量は体格や年齢、持病に応じて専門医が慎重に調整
『気づいたら終わっていてびっくりした』
『もっと早く受ければよかった』
という声が多く聞かれます。
3-2 苦痛の少ない挿入法
- 大腸カメラでは、軸保持短縮法+送水法のハイブリッド挿入法を採用
- 空気ではなくCO2送気を使うことで、お腹の張りがすぐに引く
これらの技術により、体への負担が最小限に抑えられます。
3-3 プライバシーへの配慮
- 専用の検査着で、肌の露出を最小限に
- 個室での検査、看護師が付き添い
- 恥ずかしさや不安に対しても、スタッフが丁寧にサポート

4. 怖いからこそ、今受けてほしい内視鏡検査
「怖いから受けない」のではなく、
「怖いけれど、それ以上に命を守るために必要」なのが内視鏡検査です。
がんの多くは、初期のうちに発見すれば完治も可能です。
症状がなくても、40歳を過ぎたら定期的な内視鏡検査をおすすめします。
まとめ:内視鏡が怖いあなたへ ― 一歩を踏み出す勇気を
- 内視鏡検査は「痛み」よりも「安心」を得るためのもの
- 怖さを取り除くための技術・環境・スタッフの体制が整っています
- 不安があれば、事前に何でもご相談ください。
- あなたの勇気が、未来の健康を守ります。
最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。
当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。
【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼
(日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門医)
