【医師監修】大腸ポリープ切除と医療保険の給付はどうなる?がん保険の適用についても解説
内視鏡検査で大腸ポリープが見つかった場合、その場で切除されることがあります。
「ポリープを取ったら手術扱いになるの?」「医療保険の対象になる?」「万が一がんだったら、がん保険も使えるの?」
そうした疑問や不安は、多くの患者さんが感じていることです。
実は、大腸ポリープの切除は条件によって医療保険・がん保険の給付対象になる可能性があります。
この記事では、内視鏡専門クリニックである金町よしだクリニックが、ポリープ切除と保険の関係についてわかりやすく解説いたします。
内視鏡検査を迷われている方も、ぜひ安心材料としてご活用ください。
1. 大腸ポリープ切除は「手術」扱いになる?
大腸カメラ検査中にポリープが発見されると、多くの場合その場で切除されます。
これは『「内視鏡的ポリープ切除術(EMR・ポリペクトミーなど)」という医療行為で、正式には内視鏡下手術』の一種とされています。
つまり、保険会社が定義する「手術」に該当する可能性が高い処置です。
そのため、加入している医療保険の契約内容によっては、手術給付金が支給されるケースが多いのです。
2. 医療保険の給付対象になる条件とは?
加入している保険商品や契約時期によって異なりますが、多くの医療保険では以下のような条件を満たすと給付対象となります。
- 「手術給付金」が含まれている契約内容
- 公的医療制度における「手術コード」が適用される処置
- 外来または日帰り入院でのポリープ切除
一般的な民間医療保険では、日帰り手術も対象となっていることが多く、実際に給付金を受け取った患者様も多数いらっしゃいます。
保険会社に「内視鏡的ポリープ切除術に関する給付対象かどうか」を事前に確認しておくと安心です。
3. がん保険は「良性ポリープ」では給付されない
「ポリープを取ったらがん保険も出るのでは?」と期待される方もいますが、良性ポリープ(腺腫など)であればがん保険の給付対象にはなりません。
がん保険で給付金が支払われるのは、病理検査の結果「がん(悪性腫瘍)」と診断された場合に限られます。
そのため、切除したポリープを病理検査に回すことが極めて重要となります。
特に早期大腸がんはポリープと見た目が似ていることが多く、内視鏡的切除で完全に治療できるケースもあります。
4. ポリープ切除後の診断でがんと判明した場合
切除後の病理検査によって、「早期がん」や「上皮内がん」などの診断がついた場合には、がん保険の給付対象となる可能性があります。
ただし、保険会社によっては「上皮内新生物」と「悪性新生物(本来のがん)」で給付額を分けているケースもあるため、注意が必要です。
給付対象となる例(あくまで一般的な傾向)
- 早期大腸がん(粘膜下層に浸潤あり)→ がん保険の給付対象(満額)
- 上皮内がん・高度異形成 → がん保険の給付対象(半額または別区分)
- 良性ポリープ(腺腫)→ がん保険給付の対象外
給付の有無や額については、検査後に確定診断名を記載した診断書などを保険会社に提出して判断されます。
5. 当院でのポリープ切除と保険の対応について
金町よしだクリニックでは、大腸カメラ検査中に見つかったポリープをその場で安全に切除できる体制を整えています。
- 鎮静剤を使用して、眠ったような状態での無痛検査
- 日帰りでポリープ切除が可能
- 全例で病理検査を実施し、正確な診断を報告
- 必要に応じて診断書の発行も対応可能
検査前のカウンセリングで保険についての質問にも対応していますので、ご加入の保険内容が不明な場合もお気軽にご相談ください。
6. ポリープ切除を迷っている方へ
「切除するとお金がかかるのでは?」とためらう方もいますが、医療保険やがん保険の給付対象になる可能性があることを知っておくと、安心して検査・治療を受けられます。
また、ポリープの段階で切除すれば、がん化を未然に防ぐことができます。
金町よしだクリニックでは、最新の内視鏡機器と消化器の専門医による丁寧な検査と処置で、安心・安全な日帰り治療を提供しています。
最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。
当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。
【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼
(日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門医)