【医師監修】大腸カメラは生理中でも受けられる?気になる不安と対策を解説
『生理中だけど、大腸カメラの予約をどうしよう…』
『出血があると検査に支障が出る?』
『ナプキンのまま検査できるの?』
こうした疑問や不安から、検査を延期しようか迷う方は少なくありません。
結論として、生理中でも大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は問題なく受けられます。
ただし、いくつかの注意点と事前準備を知っておくことで、より安心して検査を受けられます。
この記事では、女性の立場に寄り添いながら、大腸カメラと生理の関係について医師の視点から解説します。
1. 生理中でも大腸カメラは受けられるの?
はい、生理中でも原則として検査可能です。
大腸カメラは、肛門から内視鏡を挿入して大腸全体を観察する検査であり、膣側からの出血(生理)とは検査経路が異なります。
そのため、生理中であることが直接的に検査の妨げになることはありません。
医師・看護師も患者様のプライバシーに最大限配慮して対応しています。
2. 生理中に検査を受ける際の注意点
検査自体は可能ですが、以下の点に注意して準備してください。
ナプキン・タンポンの使用
- 検査時にはおしりの部分だけが開いた不織布ショーツを着用していただきます。
ナプキン・タンポンをあらかじめ使用いただくと安心です。 - ご自身のナプキンをご持参いただいて構いません。
経血量が多い場合
- 生理2~3日目など出血量が多い場合には、違和感や不快感を覚える可能性もあります。
- その場合は、日程変更も含めてご相談ください。
更衣・体位の配慮
- 当院では、検査室への移動・更衣・検査中の姿勢など、すべて女性スタッフが対応可能です。
3. 生理による検査結果への影響は?
生理中でも、大腸内の観察には影響しません。
大腸カメラでは、大腸の粘膜を直接観察するため、膣からの出血が腸内に入り込むことはほとんどありません。
ごくまれに、拭き取りで便と経血が混ざると判別が難しくなる場合もありますが、検査の質に大きな影響はありません。
ただし、痔や出血性ポリープなどとの区別が必要な場合には、検査前に生理中であることを正確に伝えていただくことが大切です。
4. 予約変更をするかどうか迷う場合
以下のようなケースでは、検査日の変更を検討してもよいでしょう。
- 出血量が非常に多く、検査中の不快感が強くなりそう
- 生理痛が強く、検査体位がつらい
- 初めての内視鏡検査で緊張している
- ナプキン交換の頻度が高く、検査に集中できない可能性がある
当院では、予約変更も柔軟に対応しています。
無理に受けるよりも、安心して受けられる日程での検査をおすすめしています。
5. 生理中でも安心して受けられる内視鏡検査を
当院では、女性の患者様が安心して大腸カメラを受けられるよう、次のような体制を整えています。
- 女性スタッフによる対応(更衣・検査室案内)
- 不織布ショーツの用意とプライバシー配慮
- 鎮静剤による無痛検査で、不快感を最小限に
- CO2送気を用いて、検査後の腹部の張りを軽減
- 日本消化器内視鏡学会専門医による安全な検査
- 金町駅から徒歩7分、平日・土曜も対応
『生理中でも大丈夫かな?』と迷っている方は、お電話やWEBからお気軽にご相談ください。
無理のないスケジュールで、安心して検査を受けていただけるようお手伝いいたします。
最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。
当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。
【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼
(日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門医)