【医師監修】大腸カメラの費用はいくら？保険適用や自己負担の実際を丁寧に解説
『大腸カメラって高そう…』
『保険が使えるかどうかがわからない』
『ポリープを取ったらどれくらい費用が変わる？』
そんな不安から、大腸内視鏡検査をためらっていませんか？
実際、大腸カメラの費用は内容によって変わりますが、多くの方は保険診療で受けられます。
この記事では、検査内容ごとの費用の目安、保険適用の有無、実際の自己負担額などを、専門医がわかりやすく解説します。
1. 大腸カメラの費用は「検査だけ」か「ポリープ切除あり」かで変わる
大腸カメラ（大腸内視鏡検査）の費用は、
- 検査のみ行う場合
- 検査中に大腸ポリープを切除する場合
で大きく異なります。
さらに、使用する薬剤（鎮静剤など）や診療報酬点数によっても金額に差が出ます。
2. 保険診療の場合の費用の目安
以下は、3割負担の場合のおおよその自己負担額です。
※あくまで目安であり、詳細は診療内容により変動します。
| 検査内容 | 自己負担額（3割負担） |
|---|---|
| 大腸カメラ＋鎮静剤使用 | 約7,500円 |
| 大腸カメラ＋ポリープ切除 | 約20,000〜30,000円前後 |
| 病理組織検査追加時 | プラス約3,000〜5,000円 |
※1割負担の方（75歳以上など）は上記の約1/3、2割負担の方は約2/3が目安となります。
3. ポリープを取ると金額が上がるのはなぜ？
ポリープを切除すると、以下の処置が加算されるため費用が上がります。
- ポリープ切除術（スネアなど使用）
- 病理組織検査（がん細胞や異型細胞の有無を確認）
- 出血リスクを考慮した処置（クリップで止血するなど）
ただし、入院不要な日帰り手術であり、保険診療内で対応できるケースがほとんどです。
4. 自費診療になるケースはある？
原則として、大腸カメラは症状（血便、腹痛、便潜血陽性など）があれば保険適用となります。
ただし、以下のようなケースは自費診療扱いとなる場合があります。
- 特に症状がなく、完全な人間ドック目的での検査
- 海外渡航や企業指定の検査での特殊対応
- 予約当日に無断キャンセルや同意なく処置拒否された場合
※当院では、基本的に問診で症状や背景を丁寧に確認し、保険適用可能な形でご案内しています。
5. 医療費控除の対象になる？
はい、大腸カメラの費用も医療費控除の対象になります。
ポリープ切除や病理検査、鎮静剤使用、通院交通費も含めて申告できます。
1年間（1月～12月）で支払った医療費が10万円を超えた場合（または所得が200万円未満で所得の5％超）、確定申告で医療費控除が受けられます。
領収書は大切に保管しておきましょう。
6. 検査費用だけでなく「痛み」「不安」も少ない検査体制
当院では、検査費用の明瞭性だけでなく、検査を受ける際の身体的・精神的負担の軽減にも力を入れています。
- 鎮静剤使用でウトウト眠っている間に検査終了
- 内視鏡挿入は無送気・送水法によるハイブリッド手法
- CO2送気により、検査後のお腹の張りもすぐに解消
- 日本消化器内視鏡学会専門医による正確で丁寧な操作
- すべて日帰りで対応可能、入院不要
「金額も気になるけれど、それ以上に検査がつらそう…」という方も、安心して受けていただける体制を整えています。
7. 丁寧な説明で、納得のいく検査を
金町よしだクリニックでは、事前の診察・問診を丁寧に行っています。
また、ポリープを切除した場合も、どういったポリープを切除したのか、写真を必ずお渡しし、全例を病理検査に出して癌ではないか確認しますので安心して検査を受けられます。
最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。
当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。
【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼
（日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門医）
