【医師監修】健康診断後の二次検査、放置していませんか?内視鏡検査が命を守る第一歩に

『健診結果に“要精密検査”と書いてあったけど、体調は悪くないし…』
『忙しくて病院に行く時間がない』
『そもそも再検査ってどこで受ければいいの?』

こうした理由から、健診後の「二次検査」を先延ばしにしている方がとても多いのが現状です。
しかし、健診で異常を指摘されたということは、“見過ごしてはいけないサイン”がすでに出ている状態かもしれません。

この記事では、健康診断後の再検査を放置するとどうなるのか、どんな検査が必要なのか、特に内視鏡検査の重要性について、専門医の立場から解説します。


1. 健診結果で「要精密検査」と言われたら、それは“放置してはいけないサイン”

健康診断の目的は、「症状が出る前に病気の芽を見つけること」です。
そのため、検査数値がわずかに基準から外れているだけでも、念のため再検査をすすめることがあります。

特に次のような所見は、放置すると病気の進行や発見の遅れにつながるリスクがあります。

  • 便潜血陽性(大腸がん・ポリープの可能性)
  • ピロリ菌陽性(胃炎・胃がんリスク)
  • 肝機能異常(脂肪肝・肝炎など)
  • ヘモグロビン低下(消化管出血の可能性)
  • 血糖やコレステロールの異常(生活習慣病)

『症状がないから大丈夫』ではありません。
病気の多くは初期には無症状で進行するため、異常値が出た時点でしっかりと確認しておくことが、将来の健康を守ることに直結します。


2. 検査結果は「郵送されるだけ」で終わっていませんか?

自治体の健診や会社の健康診断では、結果が郵送されてくるだけで、医師から詳しい説明がない場合がほとんどです。

  • 『何が異常で、なぜ再検査が必要なのか』
  • 『どの科に行けばいいのか、どう治療するのか』

これらの情報が不足したまま放置されてしまうケースが多く、
そのまま数ヶ月~数年経過して、重症化してから受診される方も少なくありません。


3. 健診結果を専門医がしっかり読み解く「健診結果相談外来」

当院では、健診結果をお持ちいただければ、消化器病・内科専門医がその内容を丁寧に説明します。

  • どの項目が注意すべき数値なのか
  • 再検査や経過観察が必要かどうか
  • 薬に頼らず、まずは生活習慣の見直しで改善できるか

患者さんの不安に寄り添いながら、薬を出す前に、まず生活改善から取り組む診療を大切にしています。


4. 二次検査で内視鏡がすすめられるケース

健診で便潜血陽性・貧血・ピロリ菌陽性・胃の異常所見などを指摘された場合は、内視鏡検査(二次検査)が必要になります。

  • 胃の異常→胃カメラ(上部消化管内視鏡)
  • 便潜血陽性・貧血→大腸カメラ(下部消化管内視鏡)

これらの検査では、がんやポリープ、胃炎、潰瘍などの有無を直接確認できるため、
症状がない方でも、がんの“前段階”の病変が見つかることは少なくありません。


5. 無痛・日帰りで受けられる内視鏡検査なら安心

『内視鏡検査ってつらそう』『苦しくて避けてきた』という方でも安心して受けていただけるよう、当院では以下の工夫をしています。

  • 鎮静剤を使用した無痛検査(ウトウト眠っている間に終了)
  • CO2送気による腹部の張りの軽減
  • 最新の内視鏡システムによる高精度検査
  • すべて日帰り対応、入院不要

不安な気持ちを抱える方にこそ、安心して検査に臨んでいただける体制を整えています。


6. まとめ:健診での異常は「今ならまだ間に合う」という体からのメッセージ

  • 健診結果で「要再検査」と書かれたら、早めに専門医の相談を
  • 症状がなくても、病気が進行している可能性がある
  • 特に消化器系の異常は、内視鏡検査で早期発見・早期治療が可能
  • 当院では、健診結果の読み解きから生活指導・検査まで一貫してサポート

最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。
当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。

【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼
(日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門医)