尿路感染症

尿路感染症
尿路感染症は、膀胱や尿管、腎臓に細菌が感染し、炎症を引き起こす状態です。
膀胱炎や腎盂腎炎などが含まれます。
原因は?
大腸菌などの細菌感染、不十分な水分摂取、が挙げられます。
症状は?
頻尿、排尿時の痛み、尿の混濁や血尿、腰痛、発熱(腎盂腎炎の場合)などがあります。
検査方法は?
尿検査(尿中の白血球や細菌の検出)、尿培養検査、血液検査(炎症マーカー)、画像診断(超音波、CTスキャン)があります。
注意点は?
早期発見と早期治療が重要です。
膀胱炎を甘く見る方が多いのですが、院長が大学病院の救急外来に居た際には「尿路感染症で命を落とす方」が何人もいました。
膀胱炎では軽症で済むことが多いのですが、腎臓まで炎症が広がってしまうと、全身の血液が細菌によるダメージをうけやすくなってしまいます。
そのため、腎臓まで炎症を広げないために、早期に治療が必要というわけです。
「どうせまたすぐ直るだろう」ではなく、重症化するまえに医療機関を受診してください。
また尿路感染症は圧倒的に女性が多いです。
男性と女性での体の構造の違いにより、女性の場合には大腸菌などが外から膀胱に入りやすいためです。
逆に大腸菌を膀胱の外にだすのは、尿しかありません。
ということで、「日頃からしっかりと水分補給をすることで、尿により細菌を膀胱の外に出す」ことができます。
水分補給がいかに大切かがわかります。
治療法は?
抗菌薬療法、水分補給が挙げられます。