潰瘍性大腸炎|金町よしだ内科・胃と大腸内視鏡クリニック|葛飾区金町の内科・内視鏡クリニック

潰瘍性大腸炎 UC

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症や潰瘍が生じる慢性疾患です。
自己免疫反応(本来自分を守る免疫が自分を攻撃してしまう反応)が原因とされています。

原因は?

正確な原因は不明ですが、遺伝的要因、免疫系の異常、環境要因が関与していると考えられています。

症状は?

腹痛、下痢(回数が多く、場合によっては血便を認める)、発熱、体重減少、倦怠感が見られます。
普通の下痢ではなく、便の中に粘液が多いのも特徴です。

検査方法は?

大腸カメラが最も重要です。
大腸カメラにより荒れた粘膜を見る事で潰瘍性大腸炎を疑い、組織をとることで(生検:せいけん)診断を確定させます。

注意点は?

食事の欧米化(脂肪食が多くなる)により潰瘍性大腸炎は日本人に非常に増えています。
一次的な下痢というよりは、小さい頃から下痢がちで、粘液まじりの下痢が多い方が特徴的です。
長い間潰瘍性大腸炎を放っておくと、大腸がんが出てくることもあり、早期診断と適切な治療が重要です。
また、治療薬の他に、症状が悪化する原因(トリガー)を把握し、それを避けることが必要です。
最近では5-ASA製剤(ごあさせいざい)という特効薬が開発され、潰瘍性大腸炎は治る病気なっています。
ただし、治るとういうのは一時的に病気の症状がなくなる「寛解(かんかい)」という状況です。
基本的には一生涯の管理が必要な疾患のため、かかりつけの先生と相談しながら治療をしていきます。

治療法は?

軽症では栄養療法を行ったり、抗炎症薬(5-ASA製剤)を内服したりします。
中等症では免疫抑制剤、生物学的製剤を投与します。
重症では外科手術が行われることもあります。