狭心症

狭心症
狭心症は、心臓へ栄養する血管(冠動脈:かんどうみゃく)が狭くなり、心筋への血流が不足することで胸痛が起こる状態です。
原因は?
冠動脈の動脈硬化(どうみゃくこうか:血管が狭くなり固くなること)が主な原因です。
高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙がリスク要因です。
症状は?
胸の圧迫感や痛み、息切れ、動悸が見られます。
運動やストレスで症状が悪化することがあります。
検査方法は?
心電図、運動負荷試験、冠動脈造影検査、冠動脈CT検査が行われます。
注意点は?
狭心症の段階では心臓の筋肉が大きく壊れません。
ただし、狭心症が悪化して次に解説する心筋梗塞になると、心臓の筋肉が大きく壊れてしまいます。
心臓の筋肉が一度壊れてしまうと、もう元には戻りません。
そのため、狭心症の時点で早期発見し、治療につなげることが重要です。
治療法は?
薬物療法(硝酸薬)で冠動脈を広げます。
冠動脈が広がりきらない場合には、経皮的冠動脈形成術(カテーテルで冠動脈を広げる治療)、冠動脈バイパス手術が行われます。