肛門鏡

肛門鏡
こうもんきょう
肛門鏡検査は、肛門や直腸の状態を直接観察するための、安全で短時間で終わる検査です。
痔やポリープ、直腸がんなどの異常を発見するために行われます。
女性スタッフが必ず同席して検査を行います。検査時間は5分程度です。

検査の流れ
- 検査の準備:検査前に排便を済ませるか、必要に応じて浣腸を行います。
- 検査体位の調整:検査台の上で横向きに寝ります。
- 肛門鏡の挿入:ゼリーを塗った細い器具(肛門鏡)を肛門に挿入し、内部を観察します。
- 検査の実施:医師が肛門や直腸の粘膜を確認し、異常がないかチェックします。
肛門鏡の目的
- 肛門・直腸の異常を詳細に観察します。
- 痔の診断:いぼ痔(内痔核)や切れ痔(裂肛)、痔ろうの有無を確認
- ポリープの発見:小さなポリープがあるかどうかを確認
- 直腸がんの早期発見:直腸の粘膜に異常がないかをチェック
- 出血の原因を特定:便に血が混じる原因を調べる
分かる病気
- 痔核(いぼ痔):肛門周辺の静脈が腫れる状態
- 裂肛(切れ痔):肛門の皮膚が切れてしまう状態
- 痔ろう:肛門周囲にトンネル状の穴ができる疾患
- 直腸ポリープ:直腸の内側にできる良性の腫瘍
- 直腸がん:直腸にできる悪性腫瘍
- 肛門周囲膿瘍:肛門の周囲に膿がたまる疾患
準備
- 特別な準備は必要ありません。
- 検査前に排便を済ませておくとスムーズに検査を受けられます。
- 排便がありそうな状況では検査を受けられませんので、日時をずらして診察を受けて下さい。
まとめ
肛門鏡検査は、肛門や直腸の異常を直接観察するための、安全で短時間で終わる検査です。
痔やポリープ、直腸がんの早期発見に有効です。
肛門の違和感や出血がある場合は、早めにこの検査を受けることをおすすめします。