過敏性腸症候群

過敏性腸症候群
過敏性腸症候群(IBS)は、腸の機能異常による慢性的な腹痛や便通異常を特徴とする疾患です。
「病気である」と意識されずに、便秘や下痢により日常生活に悪い影響が出ている事があります。
原因は?
正確な原因は不明ですが、ストレス、食事、腸内細菌のバランス、遺伝的要因が関与しているといわれています。
症状は?
腹痛、腹部膨満感、便秘、下痢が見られます。症状は周期的に変動します。
過敏性腸症候群には、便秘型(便秘が多くなるタイプ)、下痢型(下痢が多くなるタイプ)、混合型(便秘と下痢を繰り返す)などがあります。
検査方法は?
診断は除外診断(他の疾患を排除するための検査)で行われます。
特に潰瘍性大腸炎などではないかを大腸カメラで確認することが大切です。
他の疾患を除外するために血液検査、便検査が行われることもあります。
注意点は?
ストレス管理、食事の見直しが重要です。
自分と相性が悪い食べ物をみつけ、症状が悪化する食べ物を避けることが推奨されます。
治療法は?
まずは食事療法を行います。
それでも改善しない場合には薬物療法(下痢止め、便秘薬など)を行います。
最近は、過敏性腸症候群に対する特効薬が開発されており、症状に合わせて適宜使うことができます。