便秘・下痢

便秘・下痢
便秘は排便が困難または頻度が少ない状態で、下痢は水様便が頻繁に出る状態です。
原因は?
バランスの悪い食事(繊維不足、脂肪過多)、水分摂取不足、ストレス、運動不足などが代表的です。
便秘や下痢を繰り返す、過敏性腸症候群が関連している場合もあります。
特に最新の研究では、「日本人の腸の特殊性」も判明してきています。
事実として欧米人にくらべて「日本人の腸は長くて曲がっている」のです。
それにより便が腸をスムーズに進むことができません。
症状は?
便秘の症状としては硬い便、腹部膨満感、腹痛などがあります。
下痢の症状としては水様便、腹痛、頻回の排便があります。
検査方法は?
問診と診察、便検査、血液検査、画像診断(腹部レントゲン検査、CTスキャン)、大腸内視鏡検査があります。
注意点は?
適切な水分と繊維の摂取、定期的な排便習慣の確立、ストレス管理が重要です。
慢性的な便秘により、虚血性腸炎という病気が発生することがあります。
便秘による圧力により、「腸が慢性的に血がまわりずらく」なります。
虚血性腸炎になると、血便が出てしまい、また強い腹痛を認め、入院が必要になることが多いです。
そうならないように、日ごろの排便コントロール(毎日排便を習慣づける)ことが大切です。
治療法は?
食事療法(繊維質の増加、水分補給)、生活習慣の改善(適度な運動、規則正しい生活)、薬物療法(下剤、整腸剤)などで治療をします。
重症例では専門医による治療があります。