【医師監修】『大腸カメラ前日の過ごし方』で検査の精度が変わる 〜失敗しないための正しい準備〜
『大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を予約したけれど、前日って何を食べればいいの?』
『下剤ってどのくらい効くの?仕事はできる?』
そんな疑問や不安を抱える方はとても多くいらっしゃいます。
実は、大腸カメラの精度は「前日の過ごし方」に大きく左右されることをご存じでしょうか?
便が腸内に残ってしまうと、ポリープやがんの見落としリスクが高くなり、再検査になることもあります。
この記事では、初めての方でも安心して検査を受けていただけるよう、『前日の食事・生活・注意点』をわかりやすく解説します。
1. 大腸カメラの前日は『低残渣食』が基本
前日に摂る食事は、腸に残りにくい消化の良いもの=『低残渣食(ていざんさしょく)』を中心にする必要があります。
【OKな食べ物】
- 白ごはん(雑穀・玄米NG)
- 食パン(ライ麦・全粒粉NG)
- 豆腐・白身魚・卵・鶏ささみ
- うどん・そうめん
- 具なしのお味噌汁やコンソメスープ
【避けるべき食べ物】
- 野菜・海藻・キノコ類(繊維が残る)
- 果物(種や皮が残る)
- 脂っこい料理・揚げ物
- 乳製品・ヨーグルト
- ナッツ・豆類
検査前日は『腸を休ませる準備日』です。
食物繊維や脂肪分が多いものは、便が残りやすくなり検査の妨げになります。
2. 夕食は『21時までに・軽めに』が鉄則
大腸カメラの前日は、夕食をなるべく早く・軽く済ませることが重要です。
- 目安は『21時までに』
- 主食+たんぱく質少量(例:白ごはん+卵焼き)
- 野菜・果物・デザートは控える
- 食べ過ぎ・油物・アルコールは厳禁
胃や小腸に残渣が残ると、下剤の効きが悪くなったり、検査時間が長引く原因になります。
3. 水分補給はむしろ積極的に
水・お茶などの透明な飲み物は前日もこまめに飲んでOKです。
- 白湯・麦茶・スポーツドリンクなどで脱水を防ぐ
- 甘いジュース・乳飲料・アルコールはNG
- 色の濃い飲料(コーヒー、紅茶)は控えめに
十分な水分補給は、下剤の効果を高めるためにも非常に重要です。
4. 前日夜の下剤の服用と注意点
前日の夜、当院から処方された下剤(腸管洗浄剤・錠剤)を決まった時間に服用します。
- 便がややゆるくなる程度が目安
- 飲み忘れ・自己判断での中止はNG
下剤の種類や量は、年齢・体重・体調によって調整されます。
不安がある場合は、事前に遠慮なくご相談ください。
5. 仕事・外出は控える?前日の過ごし方のコツ
多くの場合、前日は通常の生活で問題ありませんが、以下の点に注意しましょう。
- 食事の準備が必要なので、外食は避けるのがベター
- 下剤後に腹痛・頻便が出ることもあるため、夜は自宅で静かに過ごす
- 睡眠不足にならないよう早めに就寝する
特に初めての検査の場合は、なるべく予定を入れず、ゆったり過ごすことをおすすめします。
6. 金町よしだクリニックでは、初めての方にもわかりやすくサポート
当院では、大腸カメラの準備段階から、丁寧な説明とサポートを行っています。
- 前日・当日の注意事項をわかりやすく記載した『準備資料』を配布
- 食事や服薬の個別相談にも対応
- 鎮静剤を使用した『無痛検査』で、初めての方でも安心
- バイタルモニターによる安全管理体制
検査当日だけでなく、前日の準備から安心できる体制を整えています。
最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。
当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。
大腸カメラをご予約された方、これから受けようとお考えの方も、不安があればいつでもご相談ください。
【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼
(日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門医)