【医師監修】いびき治療Q&A:マウスピースやCPAP、手術の最新情報
「いびきがひどいと言われるけど、本当に治療が必要?」
「マウスピースやCPAPって、どんな人に向いているの?」
「手術が必要なケースってあるの?」
こうした疑問を持つ方は少なくありません。いびきは単なる睡眠中の癖と思われがちですが、**放置すれば命に関わる「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」**の可能性も。
今回は、いびき治療に関するよくある質問とともに、最新の治療法やその選び方について、内科医の視点からわかりやすく解説します。
1. いびきの治療はなぜ必要?放置するとどうなる?
1-1. 単なる騒音ではない「睡眠の質の低下」
いびきは、気道が狭くなっているサイン。体がしっかり休めていない可能性があります。
1-2. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスク
特に「呼吸が止まっている」と言われた経験がある方は、SASの可能性大。高血圧、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病悪化など命に関わるリスクがあるため、医師の評価が重要です。
2. Q&A|マウスピース(スリープスプリント)の疑問を解決
Q. マウスピースって効果あるの?
→ はい、軽度〜中等度の無呼吸には非常に効果的です。
下あごを前に固定することで気道を広げ、いびきや無呼吸を防ぎます。
Q. 歯科で作るの?
→ 基本的には医科から紹介され、睡眠検査の診断をもとに歯科で作成します。
保険適用には診断書が必要なので、まずは内科・呼吸器科への受診が必須です。
Q. 違和感や副作用はある?
→ 初めは違和感を感じる方もいますが、多くの方は慣れて継続使用が可能です。
ただし、あごの関節や歯並びに不安がある方は注意が必要です。
3. Q&A|CPAP(シーパップ)治療のポイント
Q. CPAPってどんな装置?
→ 睡眠中にマスクをつけ、気道に空気を送り続けることで無呼吸を防ぐ医療機器です。
中等度〜重度のSASの第一選択として使用されます。
Q. CPAPは使いにくいって本当?
→ 最初は違和感を感じることもありますが、継続使用によって疲労感や日中の眠気が改善したという声も多数。
使用状況は医療機関で遠隔モニタリングされ、フォローが受けられます。
Q. 費用はどのくらい?
→ 睡眠時無呼吸と診断されれば**保険適用で月3,000円前後(3割負担)**です。
リース契約で機器管理や交換も対応してもらえます。
4. Q&A|手術って本当に必要?
Q. 手術でいびきが治るの?
→ 解剖的な異常(扁桃肥大、鼻中隔湾曲など)がある場合に有効です。
ただし、すべてのいびきが手術適応になるわけではなく、まずは検査と生活改善が基本。
Q. どんな手術がある?
→ 主な例として以下があります:
- UPPP(口蓋垂切除術):のどの粘膜を切除し、気道を広げる
- 鼻中隔矯正術:鼻の歪みを整えて鼻呼吸を促す
- 舌根沈下対策の手術:舌を前に固定する術式など
Q. 手術の前にするべきことは?
→ 必ず睡眠検査(簡易or精密)を行い、原因を特定すること。
また、肥満や生活習慣が影響している場合は、そちらの改善が優先されることもあります。
5. 当院での検査・対応と相談方法
金町駅から徒歩7分の金町よしだクリニックでは、以下のような対応が可能です。
- 睡眠時無呼吸の簡易検査(ご自宅で実施可能)
- 検査結果に基づいた治療法(生活指導・マウスピース紹介・CPAP導入判断)
- 必要に応じて専門医療機関への紹介や連携
「ただのいびきだと思っていたけど、寝ても疲れが取れない…」そんな方は、一度ご相談ください。
6. まとめ|いびき治療はオーダーメイド。放置せず、正しい検査と対策を
いびきの治療には、「生活習慣の改善」「マウスピース」「CPAP」「手術」などさまざまな選択肢があります。
大切なのは、自己判断せず、原因を特定して正しい方法を選ぶこと。当院では、内科的な観点から症状を総合的に評価し、最適な対応をご提案しています。
金町よしだクリニックでは、最新の検査機器、無痛内視鏡検査、消化器・内科専門医による丁寧な診療と説明で、安心してご相談いただける環境を整えています。
当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市など広い地域から多くの患者様が来院されています。
【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼
(日本消化器内視鏡学会 専門医/日本消化器病学会 専門医/日本肝臓学会 専門医/日本内科学会 総合内科専門医)

