【医師監修】ゲップ・酸っぱい水が上がってくる人は胃カメラをおすすめ

「ゲップが止まらない」「酸っぱい液体が喉に上がってくる」――
そんな経験、日常的になっていませんか?

これらの症状は、単なる胃の不快感ではなく、逆流性食道炎や胃潰瘍、さらには胃がんといった病気のサインかもしれません。とくに40代以降の方に多くみられる症状であり、放置すると悪化するリスクがあります。

この記事では、「ゲップ」や「酸っぱい水(胃酸の逆流)」といった症状の原因や対処法、そして苦しくない・日帰りで受けられる当院の無痛胃カメラ検査について、消化器専門医の視点で詳しく解説します。

1. ゲップや酸っぱい逆流の正体は「胃酸」

1-1. 胃酸とは?

胃酸は、食べ物を消化するために胃から分泌される強力な酸(塩酸)です。通常は胃の中にとどまり、食道に逆流しないように胃の入り口(下部食道括約筋)が働いています

1-2. 胃酸が逆流すると起こる症状

何らかの原因で胃酸が食道へ逆流すると、次のような症状が現れます:

  • 頻繁なゲップ
  • 酸っぱい水や苦味が喉にこみ上げる
  • 胸やけや喉のつかえ感
  • 朝起きたときの喉のヒリヒリ
  • 咳や声がれ(咽頭まで逆流した場合)

これらの症状は、「逆流性食道炎」や「機能性ディスペプシア」など、消化器系の異常を示している可能性が高いのです。

2. 逆流の原因は?ストレス・肥満・加齢も関係

2-1. ストレスと自律神経の乱れ

ストレスが強くなると自律神経が乱れ、胃の動きが鈍くなり、胃酸が逆流しやすくなります。さらに、緊張が胃酸の分泌を促進することも。

2-2. 食生活の乱れ・脂っこい食事

脂肪分の多い食事やアルコール、カフェインは、胃酸の分泌を増やし、胃と食道の境界をゆるめて逆流を引き起こします

2-3. 肥満・姿勢・加齢による影響

お腹に脂肪がつくと胃が圧迫され、逆流しやすくなります。また、加齢によって下部食道括約筋の働きが弱まることも、逆流の原因に。

2-4. 食道裂孔ヘルニアの可能性も

胃の一部が胸部へずれ込む「食道裂孔ヘルニア」は、逆流性食道炎の隠れた原因。内視鏡検査でなければ診断が難しいケースもあります。

3. 胃酸逆流を放置するとどうなる?

「ゲップが出るだけだから」と放置していると、次のようなリスクがあります:

  • 食道粘膜の炎症 → 逆流性食道炎
  • 長期炎症による細胞変化 → バレット食道(前がん病変)
  • 胃酸による粘膜のびらん → 胃潰瘍
  • 食欲低下や不眠、体重減少
  • 胃がんなどの重篤な病気の見逃し

症状が慢性的に続く場合は、一度きちんと胃の状態を検査することが大切です。

4. 胃カメラでわかること

内視鏡(胃カメラ)は、口や鼻から細いカメラを挿入し、食道・胃・十二指腸を直接観察する検査です。

4-1. 胃カメラで発見できる代表的な病気

  • 逆流性食道炎
  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
  • 胃ポリープ
  • ピロリ菌感染・萎縮性胃炎
  • 胃がん・食道がん
  • 食道裂孔ヘルニア

4-2. 病変があればその場で組織検査(生検)も可能

内視鏡検査では、気になる箇所の組織を採取し、がんやピロリ菌の有無などを詳しく調べることもできます。その場で診断の精度が高まるのも大きなメリットです。

5. 「胃カメラは苦しい」は過去の話|当院の無痛内視鏡

「オエッとなるのが怖い」「痛い・苦しい」というイメージが強い胃カメラ。しかし、金町よしだクリニックでは、鎮静剤を使った“無痛の内視鏡検査”を実施しているため、ほとんどの方が「いつの間にか終わっていた」とおっしゃいます。

5-1. 当院の特徴

  • 鎮静剤でほぼ眠った状態のまま検査が終了
  • 嘔吐反射が出にくい経鼻内視鏡にも対応
  • 最新の高性能スコープで微細な病変も見逃さない
  • 専門医(内視鏡・消化器・肝臓の各学会認定)による検査と診断
  • 日帰り・短時間での検査が可能
  • 金町駅から徒歩7分、通いやすいアクセス

「一度検査を受けたら安心できた」「怖さよりラクだった印象が強い」という声も多くいただいています。

6. 自分でできる予防法・セルフケア

検査と同時に、日常生活で以下のポイントに気をつけましょう:

  • 食後すぐに横にならない(最低2時間空ける)
  • 就寝時は上半身をやや高くする
  • 脂っこい食事・刺激物・アルコールを控える
  • ストレスを溜めず、適度な運動を取り入れる
  • 体重管理を心がける

「薬を飲んでいるのに治らない」「再発を繰り返している」という方は、根本原因を明らかにするために内視鏡検査を受けることをおすすめします。

7. まとめ|その“ゲップと酸っぱい逆流”は放置厳禁です

頻繁なゲップや酸っぱい逆流は、胃酸が逆流している明確なサインです。軽度であっても慢性化すると、食道に炎症やびらんを起こし、重篤な病気につながる恐れがあります。

金町よしだクリニックでは、無痛で日帰り可能な内視鏡検査を実施し、患者様一人ひとりの症状や不安に寄り添った診察を心がけています。

「なんとなく気になる」その違和感こそ、胃や食道からの大切なSOSです。ぜひ一度、専門医によるチェックを受けてみませんか?


最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。

【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼(日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門医)