【医師監修】便秘は放置しないで|40代から始める腸の健康管理
「若いころから便秘気味だけど、特に問題ないだろう」
「薬を飲めば出るし、なんとなくやり過ごしている」
そんな風に考えていませんか?
便秘は、単なる排便のトラブルと思われがちですが、放置すると重大な腸の病気を見逃す原因になったり、生活の質(QOL)を大きく低下させたりすることがあります。特に40代以降は、腸の老化が始まり、病気のリスクも高まる年代です。
この記事では、慢性的な便秘を放置してはいけない理由と、今すぐできる腸の健康管理、さらに当院で受けられる無痛の内視鏡検査について、専門医の視点から丁寧に解説します。
1. 「便秘くらい」で済ませていいのか?
1-1. 排便は“健康のバロメーター”
排便の状態は、体内環境の鏡とも言われます。排便が滞ることで、体内に老廃物が長時間とどまり、有害物質の再吸収や、腸内環境の悪化を招くことも。
便秘の状態が続くと、以下のようなトラブルが起きやすくなります:
- 肌荒れ、吹き出物
- 慢性的な疲労感や倦怠感
- 腹部の張り、不快感
- 精神的ストレスや不安感
- 食欲低下
1-2. 放置すると深刻な病気のサインを見逃す
便秘は、大腸がんや腸閉塞、炎症性腸疾患などの初期症状としても現れることがあります。
「ずっと便秘だったから」「薬で出るから」と油断せず、40代以降は特に、一度内視鏡検査で腸の状態をきちんとチェックすることが大切です。
2. 便秘の原因は人それぞれ|あなたはどのタイプ?
便秘の原因は1つではありません。以下のようにさまざまなタイプに分類されます。
2-1. 弛緩性便秘(加齢・運動不足型)
腸の動きが弱く、便が停滞するタイプ。40代以降に多く、腹筋の低下や水分不足が影響します。
2-2. けいれん性便秘(ストレス・自律神経型)
腸の動きが不規則で、コロコロ便や腹痛を伴うことが多いタイプ。過敏性腸症候群の可能性も。
2-3. 直腸性便秘(我慢・排便反射の低下型)
排便したいと感じても我慢を繰り返すことで、便意を感じにくくなるタイプ。長年の習慣が影響します。
2-4. 器質性便秘(腫瘍・ポリープ型)
大腸がんや狭窄、ポリープなど“物理的な原因”によって便の通過が妨げられているタイプ。内視鏡検査での確認が必要です。
3. 40代から腸の健康管理を始めよう
3-1. 食生活の見直しが基本
- 食物繊維(野菜・海藻・雑穀)を意識的に摂る
- 水分をこまめに摂取する
- 発酵食品(ヨーグルト・納豆・味噌など)で腸内環境を整える
- 朝食を抜かず、腸に刺激を与える習慣をつける
3-2. 適度な運動で腸に刺激を
ウォーキングやストレッチなど、軽い運動でも腸の動きは活発になります。特にデスクワークが多い方は、1時間に1回は立ち上がる習慣を。
3-3. 便意を我慢しない
仕事や外出先での排便を我慢するクセがついていると、排便反射が弱まり便秘が悪化します。「トイレに行きたい」と思ったら、できるだけ我慢しない生活を。
3-4. ストレス対策と睡眠の質
ストレスや睡眠不足は腸のリズムを乱す大きな原因です。リラックス時間をつくり、睡眠の質を高めることも腸活の一環です。

4. 便秘の陰に隠れる重大な病気とは?
便秘の原因に「病気」が隠れている場合、次のような疾患が疑われます:
- 大腸がん:便が細くなった、出血がある場合は要注意
- 大腸ポリープ:便の通りを妨げることがあります
- 過敏性腸症候群:便秘と下痢を繰り返す場合に疑います
- 慢性便秘症:長年続く便秘には、治療が必要な病態があります
これらの疾患は、内視鏡検査で正確に確認できます。早期発見できれば、治療も比較的負担が軽く済むため、40代以降の便秘は「検査すべき症状」としてとらえることが大切です。
5. 当院で受けられる「無痛の大腸内視鏡検査」
便秘でお悩みの方にこそ受けていただきたいのが、大腸内視鏡検査です。
金町よしだクリニックでは以下のような安心体制を整えています。
- 鎮静剤を使用した“無痛”検査でウトウトしている間に終了
- 最新の高性能内視鏡機器で小さな病変も見逃さない
- 女性医師の対応も可能で、恥ずかしさや不安にも配慮
- 駅近(JR金町駅から徒歩7分)で通いやすい
- 日帰り検査・結果説明も当日中に実施
苦痛や不安を最小限に抑えながら、正確な診断と丁寧な説明を行うことで、多くの患者様から高い信頼をいただいています。
6. まとめ|「たかが便秘」では済まされない
便秘は、体からの重要なサインです。
特に40代以降は、腸の病気のリスクが高まり、「ただの便秘」では済まないケースも増えてきます。
「便が出づらい」「市販薬でごまかしている」「排便が2〜3日に1回」という方は、一度しっかり腸を調べてみることが、健康寿命を延ばす第一歩になります。
自分の体と丁寧に向き合い、正しいケアを始めましょう。
最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。
【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼(日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門専門医)
