【医師監修】大腸カメラは何歳から受けるべき?見逃したくない大腸がんのサインと検査のすすめ
『まだ若いから大腸がん検査は早い?』
『大腸カメラは何歳から必要?』
『便潜血検査だけじゃだめなの?』
そう思っている方にこそ、ぜひ読んでいただきたいのがこの記事です。
大腸がんは近年、40代・50代でも発見されるケースが増加している病気です。
早期発見には、大腸カメラ(大腸内視鏡検査)が非常に有効であり、発症リスクが上がる年齢層では特に積極的に受けるべき検査です。
この記事では、大腸カメラは何歳から必要か?どんな症状があると要注意か?を、専門医の視点でわかりやすく解説します。
1. 大腸カメラを受けるタイミングは「40歳以上」が目安
一般的に、大腸がんや大腸ポリープの発症が増えてくるのは40歳を過ぎてからです。
そのため、無症状でも40歳になったら一度は大腸カメラを受けることを強く推奨しています。
特に以下のような方は、40歳を迎える前でも検査を検討すべきです。
- 家族に大腸がんの既往がある
- 血便・便の異常・お腹の張りなどの症状がある
- 便潜血検査で陽性が出た
- 慢性的な便秘や下痢がある
- 痔だと思って放置している出血が続いている
症状がなくても、発見された大腸ポリープのうち約8割は無症状です。
つまり、『元気で何も症状がないときこそ、検査を受ける意味がある』のです。
2. 便潜血検査では見つからないがんもある
自治体の健康診断や職場健診で行われる「便潜血検査」は、便に血が混じっていれば陽性になりますが、早期のがんや出血しないポリープは見逃されることも多いです。
- 潜血検査:スクリーニング目的(見つける精度は60〜80%程度)
- 大腸カメラ:直接目で見るため、ほぼ100%の精度で異常を確認できる
40代以上で便潜血が陽性だった場合は、必ず大腸カメラを受けることが厚労省でも推奨されています。
一方、便潜血が陰性だったとしても安心はできません。
3. 若年層でも検査が必要なケース
最近では、30代でも大腸ポリープやがんが見つかるケースが増加傾向にあります。
以下のようなリスク要因がある場合は、30代でも大腸カメラを検討すべきです。
- 家族に大腸がんの患者がいる
- 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)がある
- 肉中心の食生活、喫煙、肥満、飲酒習慣がある
- 排便時に血が混じる、便が細くなった
年齢よりも「症状」「生活習慣」「家族歴」で判断することが大切です。
4. ポリープは切除すれば「がん予防」になる
大腸がんの多くは、ポリープ(腺腫)からゆっくり進行してがん化します。
この段階で見つけて切除すれば、がんを防げます。
- ポリープはほとんどが無症状
- 大きくなるとがん化する可能性あり
- 大腸カメラ中にその場で切除できる
つまり、「検査=予防」になる数少ないがんが、大腸がんなのです。
5. 安心して受けられる検査環境を整えています
『痛そうで不安…』『恥ずかしいしつらい』という声もありますが、当院では以下のような工夫で負担を最小限に抑えた検査を行っています。
- 鎮静剤を使用し、眠っている間に検査終了
- 内視鏡は無送気・送水法のハイブリッド挿入で痛みを軽減
- 検査中はCO2送気で、検査後のお腹の張りもすぐに解消
- 日本消化器内視鏡学会専門医が担当し、正確かつ迅速に検査
- バイタルモニターで安全を確認しながらの丁寧な施行
- 金町駅から徒歩7分、土曜も検査対応
『初めてで不安』『以前つらかった経験がある』という方にも、多くの方が「思っていたより楽だった」と驚かれています。
6. 「いつか」ではなく「今」から予防を
大腸がんは早期であれば、内視鏡で治療可能です。
しかし、進行してからでは手術・抗がん剤・入院が必要になることも。
『症状が出る前に、がんを防ぐ』
これが、大腸カメラを受ける最大の意味です。
最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。
当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。
【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼
(日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門医)