【医師監修】大腸カメラ前日の正しい過ごし方 ~前日の食事・注意点・準備を徹底解説~

『大腸カメラって前日どう過ごせばいいの?』
『何を食べたらいい?運動やお風呂はしていいの?』

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を受ける方にとって、前日の過ごし方はとても重要です。
前日の準備がうまくいくことで、当日の検査がスムーズになり、小さな病変まで見つけやすくなります。

この記事では、大腸カメラを受ける患者さん向けに「前日にしていいこと・いけないこと・注意点」を丁寧に解説します。


1. なぜ前日の準備が重要なのか?

大腸カメラでは、腸の中をきれいにしておくことが診断精度に直結します。
便が残っているとポリープやがんが見えにくくなり、見逃しのリスクが高まります。

そのため、前日は「腸の中を空っぽにする」ための準備をしていきます。
具体的には以下の3つが中心になります。

  • 食事の制限
  • 水分補給
  • 下剤の服用準備

2. 前日の食事:消化のよい「低残渣食」に切り替える

大腸に便を残さないためには、**前日から食物繊維を控えた「低残渣食(ていざんさしょく)」**が基本です。

【食べてもよいもの】
✅ 白米(おかゆ、白パン)
✅ うどん、素麺
✅ 卵、豆腐
✅ ヨーグルト、チーズ
✅ 鶏ささみ、白身魚(焼く・煮る)

【避けるべきもの】
❌ 野菜・海藻・キノコ類(食物繊維が多い)
❌ 玄米・雑穀米・全粒パン
❌ 果物(皮・種が残る)
❌ 揚げ物・脂っこい料理
❌ 牛乳・豆類・ナッツ類

多くのクリニックでは、前日に食べてよい食品が記載されたリストや市販の検査食を案内しています。


3. 飲み物は?水分はたっぷりと

【飲んでよい飲み物】
✅ 水、白湯
✅ スポーツドリンク(透明)
✅ 経口補水液(OS-1など)

【避ける飲み物】
❌ コーヒー(特にミルク入り)
❌ 牛乳・ジュース・スムージー
❌ アルコール(脱水・胃腸刺激)

脱水を防ぐためにも、こまめな水分補給が大切です。
透明な飲み物であれば、前日の夜までしっかり水分を摂りましょう。


4. 下剤の準備:指示通りに服用を開始

当院では、検査前日の寝る前に「下剤(錠剤)」を内服してもらいます。
当日の朝から「腸管洗浄剤」をスタートします。
クリニックによって内容は異なりますが、一般的には次のような流れです。

  • 前日夜に錠剤や粉末の下剤を内服
  • 翌朝から液体の腸管洗浄剤を2L前後飲み始める
  • 便が「ほぼ透明」になるまで排便を繰り返す

※当院では自宅での服用方法をわかりやすく説明した資料を配布しており、不安な方には電話サポートも対応しています。


5. 運動・入浴・睡眠はどうすれば?

【運動】
軽いストレッチや散歩は問題ありません。
激しい運動や腹圧のかかる運動は避けてください。

【入浴】
普段通り入浴可能です。
ただし、下剤を服用したあとはトイレにすぐ行けるよう注意しましょう。

【睡眠】
下剤の影響で夜間にトイレが近くなることがありますが、基本的に通常通りの睡眠で構いません。
スマートフォンの目覚ましなどで翌朝の起床時間を確認しておきましょう。


6. 前日でも相談可能です

『前日の食事で何を食べていいかわからない』
『下剤を飲むのが不安』

そんな時は、遠慮なくクリニックへご連絡ください。
当院では、初めての方でも不安なく準備ができるよう、電話や来院時の説明を徹底しています。


7. 大腸カメラを安心して受けるために

前日の準備がしっかりできていれば、当日の検査がスムーズで短時間に終わり、見逃しのリスクも下がります。

当院では、

  • 鎮静剤による無痛大腸カメラ
  • 日本消化器内視鏡学会専門医による正確な診断
  • ポリープはその場で切除(日帰り手術)
  • バイタルモニター監視で安全に配慮
  • 金町駅から徒歩7分、土曜診療あり

という体制を整え、「初めての方でも安心して検査に臨める環境」をご用意しています。


最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。
当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。

『大腸カメラが不安』という方も、前日の準備からしっかりサポートいたしますので、どうぞご安心ください。

【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼
(日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門医)