【医師監修】年齢とともに高まるリスク|定期的な内視鏡検査のすすめ
「健康診断は毎年受けているから大丈夫」
「症状もないし、内視鏡検査はまだ早いのでは…?」
そう感じている方も多いのではないでしょうか。
しかし実際には、40代以降の健康意識が高い方ほど、“内視鏡検査”を定期的に受けていることをご存知ですか?
この記事では、加齢とともに高まる胃腸疾患やがんのリスクと、それに備えるための内視鏡検査の必要性について解説します。
「無症状でも受けるべき理由」「検査のタイミング」「苦しくない検査法」など、納得して検査に踏み出せる情報をお届けします。
1. 年齢とともに増える消化器のトラブルとは?
1-1. 胃や大腸の粘膜は年齢とともに変化する
40代以降、加齢とともに消化管の粘膜は変化し、炎症・萎縮・ポリープなどが出現しやすくなります。
とくに以下のような状態が、リスクとして挙げられます。
- 萎縮性胃炎(ピロリ菌感染歴による)
- 大腸ポリープの形成
- 過敏性腸症候群や機能性ディスペプシアの悪化
これらの異常は初期ではほとんど症状が出ず、自分では気づけないことが多いのが特徴です。
1-2. がんのリスクも年齢とともに上昇
厚生労働省の統計によると、胃がん・大腸がんともに50代から有病率が急増します。
- 胃がん:男性は60代以降、女性も50代後半から増加
- 大腸がん:特に女性では死亡原因の第1位に
つまり、年齢=リスク因子という現実を、しっかり受け止めておく必要があります。
2. 自覚症状がなくても「定期的な検査」が必要な理由
2-1. 症状が出てからでは遅いこともある
がんや前がん病変(ポリープなど)は、症状がないうちに見つけて治療すれば完治が可能です。
しかし、症状が出てから医療機関を受診した場合、すでに進行しているケースも少なくありません。
例:
- 胃がん → 食欲不振や胃痛は進行がんでも軽い場合あり
- 大腸がん → 血便や便通異常はかなり進んでから出現
このため、「症状がない=異常なし」ではなく、「症状がなくても検査で調べることが安心につながる」といえます。
2-2. 定期的な内視鏡は“予防”にもなる
とくに大腸ポリープは、内視鏡で早期に見つけてその場で切除すれば、将来的ながんを防ぐことができる数少ない手段の一つです。
胃でも、慢性胃炎やピロリ菌感染の状況を把握し、生活習慣や治療の指導に活かすことができます。
3. 内視鏡検査の適切な頻度とタイミング
3-1. 胃カメラの目安
- 40歳以上でピロリ菌未検査の方 → 一度は検査を推奨
- ピロリ菌感染が判明 or 除菌歴あり → 年1回の内視鏡検査
- 胃もたれ・食後の腹痛・ゲップ・貧血などの症状がある方 → 年齢に関係なく早期の受診を
3-2. 大腸カメラの目安
- 40歳以上 → 一度は大腸内視鏡検査を推奨
- 大腸ポリープの既往がある方 → 1〜3年おきの定期検査
- 血便・下痢と便秘を繰り返す・お腹が張るなどの症状がある方 → 年齢に関係なく早期検査を
4. 内視鏡検査は「無痛」で受けられる時代へ
4-1. 鎮静剤を使用した“眠っている間の検査”
「胃カメラや大腸カメラは苦しそう…」という印象をお持ちの方も多いですが、当院では鎮静剤を使用した“無痛内視鏡検査”を推奨しています。
- ほとんどの方が検査中の記憶がないほど快適
- 検査への恐怖心がなくなるので、継続的な検査につながる
- 安全性にも配慮し、専門医が状態をモニタリング
4-2. 当院の検査環境と取り組み
- 金町駅から徒歩7分の好アクセス
- 最新の内視鏡システム(富士フィルム社製)による高精度診断
- 感染対策を徹底し、清潔で安心な環境
- 専門医による丁寧な説明とフォローアップ
「忙しくても受けやすい」「安心して任せられる」と多くの患者様に評価いただいています。

5. 年齢別:内視鏡検査を始めるべきタイミングの目安
年齢 | 推奨される内視鏡検査 | 理由 |
---|---|---|
20-30代 | 胃カメラ(ピロリ菌チェック含む) | ピロリ菌感染歴の有無で将来のリスクが変わる |
40代 | 胃カメラ+状況により大腸カメラ | がんリスクが上昇し始める時期 |
50代 | 胃カメラ+大腸カメラを定期的に | がんの発症が本格化する年齢層 |
60代以降 | 年1回の両検査を習慣に | リスク最大期、継続的管理が必要 |
6. まとめ|年齢を重ねるほど「調べておくこと」が安心につながる
健康寿命を延ばすために、定期的な運動や食生活の見直しも大切ですが、“異常がないかを見える化する”ことが何よりの予防です。
内視鏡検査は、その代表的な手段。
早期に異常を見つけて、治療や予防に活かすことができる唯一の方法です。
金町よしだクリニックでは、無痛で日帰り可能な内視鏡検査を、経験豊富な専門医が丁寧に実施。
初めての方も、不安がある方も、安心して受けられる環境を整えています。
「もう年だから」ではなく、「今こそ備える」ことが、未来の健康を支えます。
気になる症状がある方も、ない方も、一度内視鏡検査をご検討ください。
最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。
【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼(日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門医)
