【医師監修】胃カメラ・大腸カメラの同時検査のデメリットと費用とは?不安を解消して安心の選択を

『胃と腸を一度に調べられるって本当?』
『費用は高くなる?リスクはある?』
『同時にやったほうが楽って聞いたけど、本当に大丈夫?』

胃カメラと大腸カメラを同じ日にまとめて受けられる「同時検査」は、忙しい方や検査が苦手な方にとって大きなメリットがあります。
一方で、「負担が大きくなるのでは」「費用は倍になるのか」といった不安を感じる方も多いのが現実です。

この記事では、胃カメラ・大腸カメラを同時に行う際のメリットとデメリット、費用についてわかりやすく解説します。


1. 胃カメラ・大腸カメラの同時検査とは?

胃カメラ(上部内視鏡)と大腸カメラ(下部内視鏡)を1回の来院で両方まとめて実施する検査方法です。
通常、別々の日に受けることが多いですが、鎮静剤を使用して眠っている間に両方の検査を済ませることが可能です。

当院でも、希望される方には積極的に同時検査を実施しています。


2. 同時検査のメリット

  • 1回の来院で済むため、時間的な負担が軽い
  • 鎮静剤が1回で済み、苦痛や緊張感も少ない
  • 絶食や下剤の準備が一度で完了する
  • 忙しい方や遠方の方にとって非常に効率的
  • 結果説明が同時に行えるため、管理がしやすい

同時検査は特に、健康診断で便潜血陽性や胃の不調がある方、過去にポリープの指摘を受けた方にとって、負担軽減につながる選択肢です。


3. デメリットや注意点

3-1. 検査時間・休憩時間がやや長くなる

個別検査に比べて、検査の所要時間が10~15分程度長くなるほか、
鎮静剤の影響により、院内での休憩時間も30~60分ほど必要です。

3-2. ポリープ切除があると回復に注意が必要

大腸カメラでポリープが見つかり、その場で切除を行った場合は、
当日の飲食制限や運動制限が強化されることがあります。
また、胃・大腸両方に処置があった場合は、医師が消化管全体の負担を見ながら調整します。

3-3. 鎮静剤使用により当日は車の運転が不可

鎮静剤を使用するため、検査当日は車やバイク、自転車の運転ができません。
公共交通機関か送迎をお願いしています。


4. 胃カメラ・大腸カメラ同時検査の費用

費用は健康保険の3割負担の方の場合、以下の目安になります(症状や処置の有無によって異なります)。

症状あり(保険診療):

内容自己負担額(3割負担)
胃カメラ検査 (薬剤料込)約4500円
胃カメラ検査 +病理検査(薬剤料込)約7000円
大腸カメラ検査 (薬剤料込)約7500円
大腸カメラ検査 +病理検査(薬剤料込)約10000円
大腸カメラ検査+ポリープ切除(薬剤料込)約20000~30000円
同時検査(薬剤料込)約14,000円
同時検査+ポリープ切除(薬剤料込)約25,000〜35,000円

健康診断(自費)の場合は別途費用がかかります。

詳しくは当院受付またはお電話でお問い合わせください。


5. 同時検査をおすすめするケース

  • 健診で便潜血陽性+胃の不調がある方
  • 胃がん・大腸がんの家族歴がある方
  • 多忙で何度も通院が難しい方
  • 検査のたびに緊張しやすく、1回で済ませたい方
  • 鎮静剤を使った楽な検査を希望される方

当院では患者さん一人ひとりのライフスタイルや体調を踏まえて、同時検査の可否をご案内しています。
無理におすすめすることはありませんので、ご安心ください。


6. まとめ:同時検査は効率的で安全。だけど不安があればご相談を

胃カメラと大腸カメラの同時検査には、

  • 「一度で済む」効率性
  • 「苦痛を最小限に抑えられる」快適さ
  • 「健康管理がしやすくなる」利便性

といったメリットがあり、特に忙しい現代人に適した検査スタイルです。
一方で、時間・費用・体調面への配慮が必要なケースもあるため、
ご不安な点があれば、お気軽に医師やスタッフへご相談ください。


最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。
当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。

【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼
(日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門医)