【医師監修】胃バリウム検査と胃カメラ、どちらを選ぶべき?専門医が推奨する本当に安心な検査とは
『胃の検査』と聞いたとき、多くの方が思い浮かべるのが「バリウム検査」と「胃カメラ(内視鏡検査)」の2つです。
健康診断でバリウム検査を毎年受けている方も多いかもしれませんが、『実は、より正確で早期発見につながる検査は「胃カメラ」』です。
この記事では、バリウム検査と胃カメラの違いをわかりやすく解説し、なぜ胃カメラの方が推奨されるのかを、消化器専門医が丁寧にご説明します。
1. 胃バリウム検査とは?X線で胃の形を間接的に見る検査
バリウム検査は、発泡剤と白い造影剤(バリウム)を飲んで、胃の動きや形状をX線で確認する検査です。
- 撮影時間は5〜10分程度
- 病変があるかを“形の変化”で推測
- 異常があれば精密検査として胃カメラが必要
あくまでスクリーニング(ふるい分け)としての位置づけであり、詳細な診断はできません。
また、バリウムが腸に詰まるリスクがあり、検査後に水分を大量に摂る必要があることも負担のひとつです。
2. 胃カメラ(内視鏡検査)とは?直接胃の中を観察できる精密検査
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)は、細いカメラを口または鼻から挿入し、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察する検査です。
- 粘膜の色・質感・微細な異常まで確認可能
- 組織を採取してがんかどうかをその場で診断できる
- ピロリ菌感染や潰瘍の程度も明確にわかる
さらに、ポリープや異常があればその場で処置も可能で、単なる発見にとどまらず、治療的意味もある検査です。
3. 胃がんの早期発見には、バリウムより胃カメラが圧倒的に有利
胃がんは早期発見・早期治療が極めて重要な病気ですが、バリウム検査では初期の胃がんを見逃すことが少なくありません。
実際に、
- 平坦な早期がんはバリウムでは映らないことがある
- 色の変化やわずかな陥凹もバリウムでは不明瞭
- 胃カメラなら、数ミリ単位の病変まで明確に観察可能
という大きな差があります。
厚生労働省も、胃がんのリスクが高い人(ピロリ菌感染歴のある方や家族歴のある方など)には胃カメラの受診を推奨しています。
4. 「バリウムは楽だから…」は本当か?
バリウム検査は「短時間で終わる」「健診で慣れている」といった理由で選ばれがちですが、実際には以下のような負担があります。
- バリウムを飲み干す不快感
- 発泡剤で気分が悪くなることも
- 検査後の便秘や腹痛のリスク
- 下剤を飲んでバリウムを排出する手間
一方、当院の胃カメラは、鎮静剤を使用することで、ほとんど眠ったままの感覚で検査が完了します。
「もっと早く胃カメラを選べばよかった」と感じる患者様が非常に多いのです。
5. 金町よしだクリニックでは、無痛で精度の高い胃カメラを実施
当院では、以下のような安心して受けられる内視鏡検査体制を整えています。
- 鎮静剤を使用した無痛内視鏡検査
- 日本消化器内視鏡学会専門医がすべての検査を担当
- ピロリ菌の検査・除菌治療まで一貫対応
- 最新の内視鏡機器による高精度な画像診断
さらに、日帰り検査が可能で、胃の不調を感じていなくても健診代わりに定期的な胃カメラを受けることができます。
6. 胃カメラを選ぶことが、自分の体を守る第一歩に
「バリウムで問題ないと言われていたのに、胃カメラでがんが見つかった」
「ずっと健診でスルーしていたけど、胃カメラでピロリ菌感染が判明した」
こうしたケースは、決して少なくありません。
症状がなくても、年に一度の胃カメラがあなたの命を救うかもしれません。
葛飾区金町駅から徒歩7分の当院では、初めての方にも丁寧な説明と対応をお約束します。
安心して、ご自身の体と向き合っていただけるようサポートいたします。
最新の内視鏡機器、無痛内視鏡検査、消化器領域の専門医による丁寧な検査と説明で、安心して受けていただける環境を整えています。
当院には、葛飾区をはじめ、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市も含めて広い地域から多くの患者様が来院されています。
健診でバリウムを受けている方も、ぜひ一度、胃カメラ検査をご検討ください。
【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼
(日本消化器内視鏡学会 専門医、日本消化器病学会 専門医、日本肝臓学会 専門医、日本内科学会 総合内科専門医)