【医師監修】CPAP治療って何?いびき・無呼吸の定番治療法を解説
「いびきがうるさいと言われる」「寝ても疲れが取れない」「日中に眠気が強くて集中できない」
そんな症状がある方は、**睡眠時無呼吸症候群(SAS)**の可能性があります。
この疾患の標準的な治療法が「CPAP(シーパップ)治療」です。
この記事では、CPAPとはどんな治療なのか、どういった人に効果的か、実際の使い方やメリット・注意点まで、専門医がわかりやすく解説します。
1. CPAP治療とは?基本を解説
1-1. CPAPの仕組み
CPAPとは「Continuous Positive Airway Pressure(持続陽圧呼吸療法)」の略で、睡眠中に鼻マスクから空気を送り込み、気道の閉塞を防ぐ治療法です。
これにより、無呼吸状態が改善し、酸素不足や覚醒が起こらず、質の高い睡眠が得られるようになります。
1-2. 主な対象となる人
- 睡眠時無呼吸症候群(特に中等度~重症)と診断された人
- 自宅での簡易検査(PSG)でAHI(無呼吸低呼吸指数)が40以上の人
- マウスピースが合わない、または効果が不十分な人
2. CPAP治療で得られるメリット
2-1. 日常生活の改善
- 朝のだるさ・頭痛の解消
- 日中の眠気や集中力の低下が大幅に改善
- 仕事中・運転中の危険な眠気がなくなる
- 熟睡感が得られ、生活の質が向上
2-2. 命を守る医療効果
CPAP治療を継続することで、以下のような合併症リスクを大幅に低減できます。
- 高血圧
- 心筋梗塞・脳卒中
- 不整脈
- 2型糖尿病の悪化防止
3. 実際の使用方法と治療の流れ
3-1. CPAP装置の構成
- 鼻マスク:鼻にやさしくフィットするマスク(口用や鼻口一体型もあり)
- 本体:空気を一定圧で送り出す装置
- 加湿機能:冬場の乾燥対策にも対応
3-2. 使用時の注意点
- 毎晩就寝時に使用する必要があります(途切れると効果が落ちます)
- 最初は違和感がありますが、徐々に慣れていきます
- 肌トラブルが起きた場合は、マスクのサイズや素材の変更も可能です
3-3. フォローアップの重要性
CPAP治療は「装着して終わり」ではありません。
当院では、専門医による定期フォローアップを行い、装置の調整や健康管理もサポートしています。
4. CPAPと他の治療法との違い
治療法 | 特徴 | 適応 |
---|---|---|
CPAP | 標準的治療、強力に気道を確保 | 中等度~重症のSAS |
マウスピース | 軽度〜中等度に有効、携帯しやすい | 軽症、CPAPが合わない人 |
外科手術 | 根本的な構造異常に対処(例:扁桃摘出) | 解剖学的原因が明確な場合のみ |
減量・生活改善 | 治療効果を補完、全ての治療と併用が推奨される | すべてのSAS患者に重要 |
5. よくある質問Q&A
Q1. CPAPをやめるとすぐ症状は戻りますか?
はい、使用を中断すると再び無呼吸が起きる可能性が高いです。継続使用が効果のカギです。
Q2. CPAPは一生続けなければいけないの?
SASの重症度や原因によります。減量などで症状が改善すれば卒業できるケースもあります。
Q3. 装置は保険が使えるの?
はい、医師の診断のもとで治療が開始されれば保険適用されます(自己負担は月数千円程度です)。
6. 金町よしだクリニックでのSAS診療とCPAP対応
当院では、睡眠時無呼吸症候群のスクリーニングから治療までワンストップで対応しています。
- 金町駅徒歩7分の好立地で通院しやすい
- 自宅でできる簡易検査(終夜睡眠ポリグラフ)を導入
- 専門医による結果説明・治療提案が丁寧でわかりやすい
- CPAP導入後のフォローアップも毎月行います(装着データの確認・体調チェック)
7. まとめ|「眠り」の改善が健康寿命を延ばします
CPAP治療は、単に「いびき対策」ではありません。
睡眠の質を高め、命を守る治療法です。
「最近、眠りが浅い」「いびきが気になる」「日中にぼんやりする」などの悩みがある方は、
一度当院にご相談ください。早期の検査・治療が未来の健康につながります。
金町よしだクリニックでは、最新の検査機器、無痛内視鏡検査、消化器・内科の専門医による丁寧な診察と説明で、患者さまが安心して治療に取り組める環境を整えています。
葛飾区はもちろん、江戸川区、足立区、台東区、松戸市、市川市、三郷市からも多くの方にご来院いただいています。
【作成・監修】
金町よしだクリニック
院長 吉田 翼
(日本消化器内視鏡学会 専門医/日本消化器病学会 専門医/日本肝臓学会 専門医/日本内科学会 総合内科専門医)

