痔瘻(あな痔)|金町よしだ内科・胃と大腸内視鏡クリニック|葛飾区金町の内科・内視鏡クリニック

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痔瘻(あな痔)


痔瘻とは?

痔瘻は、肛門周囲にできた膿が排出されるためのトンネル(瘻管)が形成される状態です。肛門の内腺が感染を起こし、膿が皮膚に向かって道を作ることが起こり得ます。

原因は?

肛門周囲腺の感染(肛門周囲膿瘍:こうもんしゅういのうよう)が治りきらず瘻化(ろうか:穴ができる)することが最も多い原因です。クローン病など炎症性腸疾患や外傷、手術歴が関係することもあります。

症状は?

肛門周囲の持続的な分泌物(膿や血液)、異臭、時に痛み(膿が溜まると強い痛み)、再発を繰り返す膿の排出や皮膚の小さな穴が認められることがあります。発熱を伴うこともあります。

検査方法は?

視診・触診で瘻孔(ろうこう:あな)を確認し、場合によっては肛門鏡、直腸指診、超音波(肛門周囲エコー)やMRI(瘻管=ろうかんの走行確認に最も有用)を行います。
炎症性腸疾患が疑われる場合は大腸内視鏡で評価します。
*瘻管(ろうかん)・・トンネル状の穴の管のこと

注意点は?

放置すると慢性化し、皮膚の破壊や持続的な感染の温床になります。
クローン病など基礎疾患がある場合は専門的な内科治療との連携が必要です。

治療法は?

根治には原則外科手術が必要です。
瘻管切開・瘻管切除・seton(糸)留置など、瘻管の位置や括約筋の関与の程度によって術式を選択します。術後は再発予防や肛門機能温存のために慎重な術式選択が重要です。
当院ではまずは肛門鏡などで診察のうえ、必要に応じて大きな病院へ紹介いたします。